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鎌倉上遺跡(8月2日~8月6日)


調査区東側の住居跡(ST102)の掘り下げ作業の様子です。
土の層を観察するベルトを設定して、住居の埋まり方を探りながら掘り下げます。


検出した面から40cm下で、住居の床が確認されました。
床の上には、住居の部材と思われる木製品が出土しました。


床の上面では、坏(土師器)や甕の破片が出土しました。
これらの遺物は、住居が埋まった時期を調べるための重要な資料になります。


高瀬山遺跡(8月2日~8月6日)


J15トレンチの旧石器出土地点の様子です。
記録作業のためにクリーニングを行っています。
まだまだ、掘り下げる必要があるようです。


調査区東端に位置するK区の面整理が終了しました。
この後、山形大学山野井名誉教授による説明会が行われました。


6月1日からの調査も8月6日をもって終了しました。
今回の調査に参加していただいた作業員の皆さんです。
猛暑で大変でしたが、約2ヶ月と短い調査を無事に終えることができました。
本当にありがとうございました。


作野遺跡(7月26日~7月30日)


今週から谷跡の本格的調査に入りました。
谷の堆積土(上・中・下・最下層)ごとに調査を行っています。
下層の状況で、作業員の間にある赤いものが縄文土器です。


谷の下層からは、土冠(どかん)も出土しました。
土冠は、冠型をした土製品のことで、本来は石製(石冠:せっかん)が一般的で、模倣品と考えられます。
形状や民族例などから土冠や石冠と呼ばれていますが、他県では人体表現を刻む事例から、
棒状の突起が男性、扁平な部分が女性を表し、お祭りに使われた道具ともいわれています。


8月1日の日曜日に調査説明会を開催しました。
暑い中、市民の方が約90名も見学に来られました。
発掘した遺跡や遺物展示を通して、地元の歴史にふれられていきました。


沼田2遺跡(7月26日~7月30日)


拡張区の壁際をきれいにして、断面が見えるようにしてもらいました。
かなりの広さがあります。


今週から、遺構確認の作業に入ります。
まず、調査員が注意事項を説明し、それから仕事に取り掛かります。


土色が変化した部分を1cm~2cm掘り下げて、遺構を確認していきます。
その時に遺物が出土することもあります。


東熊野苗畑遺跡(7月26日~7月30日)


いよいよ重機を使って、調査区の表土除去が始まりました。
作業員の皆さんも、張りきって面整理作業に取り組みます!


調査区の河川跡から、さっそく須恵器の破片が出土しました。
これからの調査に期待が高まります。


調査区の外周を線掘りした際に数点の土器片が出土したので、
その周辺に手掘りしたトレンチ(T23)の調査も並行して進めます。
移植コテを使って、慎重に掘り進めます。


新しいトレンチ(T23)からは、土器や石器の破片がまとまって出土しました。


清水遺跡(1)(7月26日~7月30日)


斜面部分の調査区の遺構検出を行ないました。
長さ6mほどの長方形の遺構が重なりあって見つかりました。平安時代の遺物が出土しています。


遺構検出が終わった調査区には4mごとに釘を打ち、測量や遺物取り上げの基準とします。


釘にはその場所を示す記号を書き込みます。
この10桁の記号から、山形県内でのこの点の位置を知ることができます。


田向2遺跡(7月26日~7月30日)


戦後に作られたと思われる遺構を掘り下げ、
中の状況をくわしく調べています。


掘られた時期は特定できていませんが、3m×2m程度の大きな竪穴を掘り下げています。
竪穴の埋土は、固くなっており、踏み固められていました。


調査区で見つかった2つ目の井戸跡です。
深さは1.5mほどありました。