yamagatamaibun のすべての投稿

お知らせ:『遺跡体感ツーリズムinたかはた』のご案内

令和3年度 山形県埋蔵文化財センター普及啓発事業
『遺跡体感ツーリズムinたかはた』が開催されます。

様々な史跡が残る高畠町安久津地区を歩いて巡ります。
遺跡の解説や資料館の見学も行います。
みなさまの参加をお待ちしております。

チラシ(PDF

日時:令和3年10月24日(日)9:00~12:00
対象:山形県内在住者
定員:約20名 ※先着順
参加費:無料
持ち物:歩きやすい服装・靴、飲み物、雨具等
集合場所:山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館
申込方法:講座名と参加者の【氏名・年齢・郵便番号・住所・電話番号】をご記入のうえ、電話・FAX・Eメールのいずれかの方法でお申込み下さい。
締め切り:10月1日(金)※定員に達し次第締切ります

【遺跡体感ツーリズムコース】※往復約4km
①山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館
②県指定史跡 安久津古墳群(安久津支群)
③安久津八幡神社
④県指定史跡 安久津古墳群(鳥居町支群)
⑤県指定史跡 清水前古墳群
⑥瓜割石庭公園

問い合わせ・申し込み先
(公財)山形県埋蔵文化財センター 総務課企画情報室
〒999-3246 山形県上山市中山字壁屋敷5608番地
TEL:023‐672‐5301 FAX:023‐672‐5586
mail:yac@yamagatamaibun.or.jp


杉沢C遺跡第2次(9月5日~10日)


鳥海山に少し雲がかかっていますが、晴天のもと完掘状況の空撮を実施しました。調査区部分だけを残して周りはすべて圃場整備工事が進められています。


調査区を真上から撮影した写真(上が北)で、青星印は石器、赤星印は縄文土器のまとまりが出土した地点です。東側の調査区は縄文時代の遺物が少なく、江戸時代の柱穴等が確認されました。


現場最終日の調査器材搬出も好天に恵まれました。関係各所および近隣住民の方々、ご協力ありがとうございました。また現場作業員の皆さんには大変お世話になりました。お疲れさまでした。


山形城三の丸跡第22次(8月30日~9月3日)


新しい調査区である3区を重機で掘削しました。こちらの調査区は3区北側調査区になります。次週からは3区と2区南側調査区を並行して調査していきます。


2区の南側の調査区で焼土が集中している箇所が確認出来ました。遺物も出土しています。奈良時代の遺物とみられます。


水林下遺跡第2次(8月30日~9月3日)


先週に引き続き、C区東側の遺構精査を行いました。C区東側では、柱穴跡、あるいは杭跡や溝跡などが発見されました。


C区東側の遺構精査が終わりましたので、ドローンによる空撮を行いました。


新たに調査を行うC区北側の範囲の草刈りを行いました。その後、地山までの深さを調べるために、トレンチを設定して人力で掘り下げを行いました。


杉沢C遺跡第2次(8月30日~9月3日)


発掘調査は終盤に差し掛かり、縄文土器の記録・取り上げ作業もラストスパートです。縄文時代晩期のほか、昨年度の調査では確認されなかった後期前半と考えられる土器も出土しました。


柱穴や土坑などの遺構は、土層の観察と記録のために掘り残していた部分も完全に掘りきって、遺物の有無や遺構全体の形状・深さなどを確認します。


完掘状況を撮影するため調査区全体をきれいにしています。調査区の壁面をみると、南側(写真手前)の黒土が明るい色の薄い土層を挟んで北側の黒土の上に重なる旧河道の堆積状況がわかります。


山形城三の丸跡第22次(8月23日~27日)


まだまだ残暑が厳しいです。今週は本格的に遺構の掘り下げを行いました。


近世の瓦とともにかわらけが出土しました。煤がかかっていることから燈明皿として使用したと考えられます。


石を組んだ遺構も見つかりました。溝のような形ですが、1.5mほどの長さしかありません。何に使用したのでしょう?


水林下遺跡第2次(8月23日~27日)


先週は、女鹿地区でも雨の多い週でした。遺構面の上にかけたシートの上に溜まった水を、ひしゃくやスポンジを使ってすくい上げました。


C区の中央部付近では、たくさんの大小異なる大きさの安山岩が分布していました。この安山岩は、マグマが急激に冷却したことによりできる岩石で、鳥海山の火山活動との関連性が考えられます。


先週に引き続き、C区の東側で検出した遺構の半裁作業を行いました。


杉沢C遺跡第2次(8月22日~26日)


8月2~11日の発掘調査速報で紹介した土器の東側でも、縄文土器の広がりを確認しました。記録をとるため土器片を動かさないように丁寧に土を削っています。


東西3m×南北2mほどの範囲に、4~5つほどのまとまりに分かれて出土しました。記録後に取り上げると、30×20×10cmの角カゴ2つが土器片でいっぱいになりました。


深鉢の口の部分をいくつか抜き出してみました。縄文のほかに横線が施され、左上の破片では口のふちに刻みが加えられています。器の特徴から、縄文時代晩期後半(大洞C2~A式)のものと考えられます。


令和3年度「発掘体験!in杉沢C遺跡」(8月22日)

8月22日(日)に令和3年度「発掘体験!」が杉沢C遺跡(遊佐町)で行われました。

当日はあいにくの雨模様の中、地元の親子が中心の21名に参加していただきました。


まずは事務所で遺跡の説明や、昨年の出土遺物の見学です。


なんとか雨もあがり、いざ発掘現場へ。
まずは発掘の仕方を学びます。


実際に発掘体験です。
縄文土器が出土している区画を掘っていきます。


最初はなれない発掘道具に悪戦苦闘。
徐々に土の掘り方がわかってきました。


掘り進めると土器が見つかることも。
はじめての体験に興奮していたようでした。

せっかくの発掘体験ですが、再び雨が降り出し、予定の時間を短縮して終了としました。
天気の悪い中、参加していただいた皆様ありがとうございました。


水林下遺跡第2次(8月16日~20日)


C区東側の北寄りに残された遺構がないか、地面を薄く削りながら確認していきました。


17日には、秋田大学で火山学・火山地質学を研究されている、林信太郎先生が現場見学にいらっしゃいました。先生は、NHKの『ブラタモリ』の「十和田湖・奥入瀬」や「秋田編」・「男鹿半島編」で案内人を務められ、ココアやチョコを使って噴火実験をされた方として有名です。また、長年鳥海山のことについて研究されており、今回旧石器と鳥海山の火山活動との関係について、大変関心があるとのことでした。