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埋文まつり2015(10月18日)

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10月18日(日)『埋文まつり2015』が開催されました。
350名程の方々に足を運んでいただき、今年も盛況でした。

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昨年度から始めた琥珀(コハク)での勾玉つくり体験。硬くて削りにくい素材でなかなか大変ですが、ピカピカの完成品に皆さん満足していただけたようです。

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整理体験では、土器の接合にチャレンジ。土器表面の文様がつながる部分を探します。パズルのような作業に思わず熱中!

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展示コーナーでは、たくさんの土器や土偶が勢ぞろい!製鉄関連などの特殊な遺物なども展示され、見ごたえのある内容に、お客さんも興味津々のようでした。

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まつり会場には、舟形町から、国宝土偶「縄文の女神」の生まれ変わりの「めがみちゃん」が遊びに来てくれました。記念撮影に引っ張りダコの人気者でした。


米沢興譲館高等学校SSH(10月14日)

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スーパーサイエンスハイスクール事業(SSH)の一環で、当センターで米沢興譲館の生徒に講義を行いました。はじめにセンターの業務概要を説明し、その後文化財と関連科学について講義をしました。

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後半はセンター内をまわり、整理業務の様子や展示室を見学してもらいました。


山形城三の丸跡第17次(10月13日~16日)

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2区の堀跡を調査しています。底面の砂礫層からは、江戸時代後期の磁器や瓦の破片がたくさん出土しています。

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2区の堀跡から、将棋の駒が出土しました。「王将」です。漆で文字を書いているようです。現在の一般的な王将の駒よりは一回り小さいです。

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8区の遺構精査も同時に進めています。昨年度検出された南北方向の大溝の続きを確認しました。8区に入るとすぐに東方角に屈曲しているか、ここで終わっているようです。残念ながら、東半分は近現代に深い撹乱を受けて確認できません。

 


羽黒神社西遺跡第2次(10月13日~16日)

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今週は、調査区の中央に設定した、堆積層を調べるための中央ベルト(あぜ)、4区と5区のベルトを除去しました。

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4区の中央ベルトの南側から、土器片を中心とする大量の遺物が出土しました。昨年度の調査でも、4区の南側では遺物が集中していることが判っていました。すなわち、これらの遺物は、昨年度発見された遺物集中部の続きと言えます。

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3区と4区の遺構の精査と記録作業も、先週に引き続き行いました。


山形城三の丸跡第17次(10月5日~9日)

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8区の調査区にグリッド杭を設置しました。
また、引き続き新しい遺構から精査作業を進めています。

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2区の表土除去を行いました。建物の基礎が残っていたので昨年度調査できなかった箇所です。今年度はブレーカーで破砕しました。騒音と振動で、ご近所にはご迷惑をお掛けしました。

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10/6、打毬の奉納で有名な豊烈神社の大祭がありました。
調査区の前もお神輿が通りました。


羽黒神社西遺跡第2次(10月5日~9日)

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今週も、3区の遺構の掘下げと記録作業を中心に、調査を行いました。

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昨年度の調査で、3区の南斜面には、3層のクロボク土層の上に、地山の土が乗った「盛り土遺構」があることがわかっていました。その盛り土遺構の盛り土層を掘り下げると、多数の土器や石器が残されていることが認められました。

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3区の東側では、3基の小型のフラスコ状土坑が見つかりました。腹ばいになりながら、土坑内の堆積層を掘り下げました。

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10日(土)には、羽黒神社西遺跡の第2次発掘調査の現地説明会を行いました。遺跡の近所にお住いの方々を中心に、およそ40名以上の見学者が来跡されました。丘陵の尾根に深く掘られた、約4,300年前のフラスコ状土坑について、みなさんたいへん興味津々の様子でした。