D区の遺構を探す作業が終わりました。
柱の跡と考えられる小さな穴や、溝などが見つかりました。
色を塗った部分は、以前お伝えした整然と並ぶ遺構です。古い建物の跡か?と期待して掘り下げを始めましたが…。
遺構の掘り下げを始めました。
建物跡か、と期待した遺構からは近代の陶磁器が出土し、今のところあまり古い時代のものではないことがわかりました。
同じD区の一段高い平場の様子です。畑の畝(うね)と考えられる溝が多く見つかっています。
写真左には、最近まで使われていた道路の側溝が見えます。
調査区西側の調査がだいぶ進みました。これは2つの円形の溝を調査している様子です。
円形の溝は最初にトレンチを入れて埋まり方を確認してから全体を掘ります。
現場の隣にある杉の木にカラスが巣を作ったようです。2匹のカラスの鳴き声が1日中現場に響き渡ります。
調査区中央の大きな溝跡を掘下げました。同じ所に2条の溝が掘られていました。左に見える細い溝が新しい溝です。
大きな長方形の形が現れてきました。縄文時代の竪穴住居の跡のようです。
移植ベラで慎重に掘り進めていきます。縦横に残されたベルトは、土層の断面を調べるためのものです。
住居跡から出土した有孔円版です。土器のかけらを円く整形し、穴を開けて糸つむぎなどに再利用したと考えられます。
前期調査も最終局面に入りました。最後に残ったぬかるみの部分の調査です。
区画溝の役割をしていたのでしょうか、両端が90度に折れ曲がる形をしています。底面から縄文土器片などが出土しました。
柱痕部の埋め土から中世陶器片が出土しました。
調査区中央を横断する溝跡(SD1)の土層断面を実測しているところです。粘質土と砂質の層が交互に凹レンズ状に堆積しています。
古墳時代の住居跡(ST5)を調掘り下げているところです。手前の床面から土器がまとまって出土しています。また奥の床面では炭が広がっています。
調査区北半部の遺構の掘り下げ作業に入りました。写真は、先週お伝えした掘立柱建物跡の柱穴の断面図を作成している様子です。
遺構を掘り下げてみると、須恵器甕(RP13)の破片が出土しました。
2区の遺構の完掘状況です。金曜日にラジコンヘリによる空中撮影もあわせて行いました。
今週もF区の面整理を行っています。
F区北端の遺構を検出し、白線を引きました。
平板測量で調査区の平面図を作成しています。
現場作業も終盤戦をむかえました。調査区の全景写真を撮るために、土のうを取りはずしました。
調査区の全景写真です。
A区表土掘削作業。工事用道路の砕石を除去した後、かつての水田の耕作土を1mほど下げると遺構検出面です。
C区表土掘削作業。週の後半は雨天続きで、朝には調査区が冠水します。そのため最初の仕事は排水作業です。
重機による表土掘削作業。昨年度まで工事用道路として使用していたところが本年度の調査区です。ダンプに踏み固められ、非常に硬くしまり、砕石の掘削作業は非常に手間がかかりました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research