「2010(H22)年度」カテゴリーアーカイブ

馳上遺跡(7月20日~7月23日)


竪穴住居跡のカマドの断面図をとっています。


梅雨明けした今週は、強い日差しで地面がすぐ乾燥します。
写真撮影をする際には、土の色がよくわかるようにジョーロでの水撒きが欠かせません。


捨て場と思われる土坑です。
長さ3メートル、幅2.4メートル程の楕円形です。


土坑(上の写真)から出土した遺物です。
土師器と須恵器が主で、その量はカゴ3つ分にもなりました。


鎌倉上遺跡(7月20日~7月23日)


今週から遺構の掘り下げ作業に入りました。
移植コテを使って、慎重に掘り下げていきます。


調査区西側に位置するSX119の掘り下げの様子です。
2.8m×2.1m程の長方形の形をした遺構になります。


掘り下げてみると、底から石製模造品が出土しました。
孔(あな)が2つあいています。


作野遺跡(7月12日~7月16日)


今週前半は、先週に続き谷跡のトレンチ(試掘溝)調査を行いました。
トレンチ内からは、土圧で潰れた土器や石器などが多数発見され、
それらを取り上げながら谷底まで掘り下げました。


谷の堆積は、上・中・下層の大別3層に分けられ、
縄文時代後葉~最終末(約2500年前)の遺物の変遷を知ることができそうです。
中層から出土したほぼ完形の深鉢です。


今週後半は、谷の北側の平場(岸辺)の遺構や倒木跡などを半分掘り下げました。
その際、出土したヒスイ製の勾玉です。
ヒスイは、日本では新潟県糸魚川でしか産出しないので、交流も注目されます。


沼田2遺跡(7月12日~7月15日)


本飯田地区の作業員の皆さんについて、週の初めに北原遺跡に重機が入るので、
沼田遺跡に集中して作業をしてもらいました。人数が多く、全員一列に並ぶと壮観です。


面整理によって溝跡が見つかりました。須恵器などが出土しています。
写真中央付近に、遺物があります。


遺物が見つかりました。調査員がそれについて説明しています。
作業員の皆さんも興味を持って聞いています。


北原4遺跡(7月12日~7月15日)


今週から北原4遺跡の表土除去作業が始まりました。
遺跡北側に広がる丘陵部の調査を行います。


重機で表土を取り除き遺構を探しています。
繊細なバックホーの操作と調査員の適切な指示によって
少しづつ遺跡の様相が明らかとなっていきます。


調査区内にはサクランボの木の切り株が何本も残っています。
根を切りながら少しずつ切り株周辺の土を取り除いています。
ここから縄文土器が一点出土しました。


清水遺跡(2)(7月12日~7月16日)


重機による表土除去も16日に終了しました。
遺物が黒い土の層に多くみられたので、慎重に作業を行ないました。


表土除去が終わったところから面整理を行なっています。
遺物が次々と見つかっています。


焼土の入った遺構から、甕(かめ)が見つかりました。
住居のカマド跡と考えられます。


清水遺跡(1)(7月12日~7月15日)


最後に残った重機の通路部分の遺構検出を行ないました。


幅2m程の溝跡が見つかりました。蛇行し、一部途切れながら調査区を縦断しています。
写真中央部の白っぽい部分は、火山灰と考えられます。


平安時代の竪穴住居跡です。
左側のコーナー部分にカマドと考えられる焼けた土が見つかっています。


経塚森遺跡(7月12日~7月15日)


先週に引き続き、トータルステーション(測量機器)を用いて、遺構の測量を行いました。
機器で測った座標値を図面に点として落とし、点と点を結んで平面図を作成していきます。


倒木跡を調べるために、細長いトレンチを入れました。


中央に、垂直方向に傾いてしまっている地山の土の一部が確認されました。
木の根が地山の土を巻き込んで倒れ、その土が木の根の跡に入り込んだことを物語っています。


田向2遺跡(7月12日~7月15日)


大きな竪穴(たてあな)の跡を掘っています。
竪穴の壁は、下に向かうにつれて外側に広がっています。
穴の埋め土からは、多数の土師器片が出土しましたが、
まだどのような性格の遺構なのかがわかりません。


竪穴近くにある井戸跡を掘っています。
底はまだ見えてきませんが、ふたたび水が湧き出してきました。