
新たに手掘りでトレンチの掘り下げを行っています。
最近暑くなってきたので、こまめに水分をとりつつ作業を行っています。

7月1日から新たに就労される作業員の皆さんへの
オリエンテーションを行っています。

新たに掘り下げたトレンチの面整理作業を行っています。
トレンチの端を掘り下げて、どのような遺構があるかの確認をしました。

いよいよ本調査が始まります。
重機で表土をはぐ範囲を設定しました。

住居跡と思われる遺構から須恵器の坏の底部が見つかりました。

表土除去が終わったところから遺構検出を始めました。
溝や土坑などが見つかっています。

見つかった遺構は石灰でマーキングして、重複関係を確認しながら台帳に登録していきます。

調査区の様子です。
重機による表土除去、遺構検出、遺構登録を並行して進めていきます。

調査区の堆積状況について、中判カメラで記録撮影を行いました。
茶色の小さい点のようなものは、古代の土器です。
土器は、最近の耕作土から出土しています。

レベル(高さを測る機器)を用いて、断面図を描くための基準線となる、
水糸(みずいと)を張る作業をしています。
水糸の両端を、同じ高さに設定しなくてはなりません。

平板を使って、調査区の測量をしました。
測るひとと記録するひと、3人のチームワークが、
この作業を進めていく上での重要なポイントです。

今週は雨に悩まされた一週間でした。
水没した調査区をポンプで排水中に、
周辺の環境整備(草刈り)を行っているところです。

機材庫やトイレも床下浸水。
発電機もポンプもフル稼働で排水にあたります。

ポンプによる排水がある程度終わると、手作業で排水します。
田向遺跡は立地と土質の関係で水はけが悪いうえ、
降雨とそれにともなう排水作業のため、
今週は思うように調査が進みませんでした。

降り続く雨でまた調査事務所(ユニットハウス)が浸水寸前に。
現場も水浸しで排水が大変です。

排水を終え、面削りへ。雨に悩まされてきましたが、
ようやくこの作業の終わりも見えてきました。

断面を撮影します。
深い遺構の底からは水が湧き出すので排水ポンプがかかせません。

梅雨の悪天候が多かった週でしたが、
作業員の皆さんの頑張りで遺構の掘り下げが進みました。

先週朱塗りの椀が出土した区画溝からは、
今週も漆器や曲物などの木製品が出土しました。

12区で検出された掘立柱建物跡です。

14区で検出された大型の竪穴住居跡と思われる遺構です。
何軒かが重複している可能性も考えられます。

大型の竪穴住居跡と思われる遺構から出土した土師器です。

調査区中央部の様子です。方形の竪穴住居跡がはっきりと確認されました。

前の写真で、手前に位置していた住居跡です。
住居手前の壁際では、炊事のために用いた竈(かまど)の痕跡が確認されます。

K4トレンチの壁削りの様子です。
断層の記録を取るために、トレンチの両壁を削り、
見やすくしてもらいました。

K3トレンチ南壁の土層注記の様子です。
数メートルにもわたり土層の注記をしました。

J1トレンチの遺構掘り下げの様子です。
この日も蒸し暑い中の作業となりました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research