
発掘調査する範囲の外枠に沿って、20cm程度の深さの溝を掘りました。
このつぎに、溝の内側の表土層を、重機で掘削していきます。
溝は、重機による表土層掘削の際の目安となります。

重機を使って、現代の地層である表土を掘削し、
遺跡に刻まれたヒトの痕跡である遺構を確認していきます。

5月17日から、村山市名取地区にある田向遺跡の発掘調査が開始されました。
調査区を設定し、その周囲を線掘りしています。

重機による表土の除去が始まりました。
この日は雨が降ったため、調査区が水浸しになっています。

雨が上がり、調査区に溜まった水を作業員が排水しているところです。
排水と並行し、重機による表土除去も進んでいます。

調査区の線掘りをしているところです。

表土を除去して検出面を確認しているところです。

いよいよ調査開始、まずは重機で表土をはぎとります。

早速、竪穴建物跡らしき遺構が見つかりました。

昨年も見つかっている焼成遺構です。

今年の馳上遺跡の発掘調査は5月14日(金)に開始しました。
写真は器材搬入の様子です。

5月17日(月)から重機での表土はぎ取りが始まりました。

重機で表土をはぎ取った後、便利鍬で地面を削り、土の色の違いを見ます。

写真は、7区の全景です。すべての遺構を完掘しました。

遺構の完掘にともない、11月17日(火)、ラジコンヘリによる空中撮影を行いました。

11月20日(金)、無事調査が終了しました。ご協力を賜りました皆様、本当にありがとうございました。
<西谷地地区>

今週でいよいよ発掘調査も終了です。最後に調査区全体の写真を撮影するため、カメラを搭載したラジコンヘリを飛ばします。

ラジコンヘリに搭載されたカメラの映像をモニターでチェックしています。調査区全体がきれいに納まる位置を確認して撮影を行います。

調査終了日には今まで使ってきた道具などを整理して大型トラックに積み込みました。最後まで作業員の皆様には大変お世話になりました。ありがとうございました。

7区河川跡を完掘しました。

引き続き、県道北側6区の河川跡の完掘に取りかかりました。調査終了を来週に控え、急ピッチの作業です。

6区河川跡から出土した、内面に黒色処理を施した土器(黒色土器)です。
<西谷地地区>

今週も調査区南西側の柱穴の掘り下げを行いました。この日は天気が良かったのですが、冷たい風が強く吹き付け、なかなかつらい作業環境でした。

調査区内と各遺構の深さや標高を測っています。調査区は意外と凸凹しているため、数値もバラバラです。

包含層の掘り下げの様子です。土師器の甕(かめ)がまとまった状態で見つかりました。写真や図面などの記録をとるために、遺物の周りの土をていねいに外して形を出していきます。

調査区東側でも土師器の甕がまとまってみつかりました。写真上が口の部分、下が底の部分になり、横に倒れた状態で出土しました。甕の高さは、30cm程と推定されます。

高坏(たかつき)といって、食物を盛りつけ使う器になります。逆さまになった状態で見つかりました。台の部分には、飾りとして丸い穴があいています。

今年度の調査は今週をもって終了となります。今回の調査で、古墳時代前期(約1.700年前)の集落跡を確認することができました。来年度は、集落が広がっている北側(写真左側)の調査を予定しています。このたびの調査に協力してくださった皆様に感謝申し上げます。

先週お伝えした遺物包含層は、調査区の中央部まで伸びています。写真は遺物が出土した様子です。

写真は、土師器の壺になります。壺のくびの部分にキザミ目等のかざりをつけたものになります。

前の写真の壺が出土した地点からは、管玉が1点見つかっています。円筒状の玉で穴が開いています。これを糸に通して多数連ねて、首飾り等の装身具として使われてました。

7区河川跡の掘り下げが、大詰めを迎えています。

河川跡から1日で出土した土器片です。

7区南西で見つかった竪穴住居跡です。かまど跡(○囲み)からは、カメがひっくり返った状態で出土しました。
<西谷地地区>

今週も柱穴の掘り下げを行っています。掘り下げる柱穴はまだまだたくさん残っているため、急ピッチで作業を進めています。

全ての柱穴をこのように半分だけ掘り下げ、断面を確認します。その後、残りの部分も掘り下げます。

発掘調査説明会でもご紹介した炭と焼土が大量に見られた遺構(炭窯)です。今まで断面観察用に残していたベルト部分を、全て掘り下げました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research