「発掘調査速報」カテゴリーアーカイブ

行司免遺跡第4次(9月25日~9月28日)

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溝跡を掘りきった時の写真です。斎串らしきものや箸が出てきました。なお、写真の一番奥の壁の上の層が黒くなっていますが、これは墨や土器が集中する遺構の名残りです。

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調査区全体を西から東に向かって撮影しました。1枚目の写真の溝が手前に見えます。先週お伝えした何本も平行して走る溝も写真中央付近にあります。

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調査区を深く掘ったところ自然木が出てきました


上の寺遺跡(9月18日~9月21日)

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土塁脇の調査区の調査が終了しました。写真右上の部分が土塁です。
土塁に直交する溝が見つかりました(写真中央)。

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溝は土塁にぶつかる部分で途切れていました。土塁と同時期、または土塁が作られた後に溝が掘られたと考えられます。
土層の観察から、新旧2時期の溝があることがわかりました。掘りなおされた新しいほうの溝から、石塔が出土しました。

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板碑宝篋印塔(ほうきょういんとう)五輪塔(層塔?)が出土しました。
左の板碑は60センチ程の大きさです。

寒河江中央地区農免農道整備事業の概要はこちらからどうぞ。


加藤屋敷遺跡第2次(9月18日~9月21日)

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縄文時代後期の住居跡を掘り下げています。住居内から土器が多く出土しました。

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住居跡の土器の出土状況です。縄文土器の文様の特徴から約3000~3500年前の縄文時代後期後半に属するようです。

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9月21日に調査説明会を開催しました。当日、30℃を越す暑さの中、おいでいただいた皆さんに感謝いたします。


川前2遺跡第3次(9月18日~9月21日)

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調査もいよいよ終盤を迎え、現在調査区南側の古墳時代の下層面を掘り下げています。

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古墳時代の下層面では畑のうねと思われる溝状の遺構が検出されました。

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調査区南側で検出された古墳時代の浅い土坑ですが、全面に炭が認められ、火を炊いた跡と考えられます。

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先週クルミの収穫状況をお伝えしましたが、現在洗って乾燥しているところです。これからセンターの様々な活動に利用されることでしょう


堤屋敷遺跡第2次(9月18日~9月21日)

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4区の南側で検出した東西へと伸びる大溝(SD205)です。先週お伝えした溝跡と同じように内耳土鍋やすり鉢、石臼等が多く出土します。

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21日(金)午後から、現地で調査説明会を行いました。地元の米沢市の皆さんを始め、約20名の方に参加をいただきました。


岩崎遺跡第2次(9月18日~9月21日)

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今週も排水作業からのスタートとなりました。

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井戸跡から、木の枠と多くの土器が出てきました。
これから慎重に掘り進めていきます。

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遺構から潰れた状態で土器が確認されました。
復元できそうです。

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溝跡から古銭が見つかりました。
磨耗が著しく、文字ははっきりとは読めませんでしたが、
「元」という文字は確認できました。


行司免遺跡第4次(9月18日~9月21日)

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溝跡を掘りきりました。

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炭が擂鉢状に検出されました。須恵器のかけらが出ており、これには何かの文字が書かれていました。

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文字がはっきりと見てとれる資料です。「矢」「作」とも読めるようですが、「矢」に見える文字は別な文字にも見て取れます。文字の解読は整理作業の際の課題の一つとなります。


上の寺遺跡(9月10日~9月14日)

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午前中の雨が上がった午後、水はけの良い場所を選んで遺構の掘り下げを行いました。
狭い調査区、お互いにぶつからないよう気をつけながら作業します。

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石や焼土が出土した大型の遺構です。大きな石がまとまっている所や、底面に石が敷き詰められたようなところ、土と石を一緒に投げ入れられたような所など、場所によって石の状況が異なっています。

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上の遺構から出土した青磁のお碗です。外側に雷文(四角い渦巻き模様)が施されています。15世紀後半頃と考えられます。