「発掘調査速報」カテゴリーアーカイブ

堤屋敷遺跡第2次(6月18日~6月22日)

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先週に引き続き、溝跡の掘り下げを行いました。溝跡は深い所で80cmもあり、遺物も数点出土しました。

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溝跡(SD30)の上面では、流れ込んだ土と一緒に、石器や須恵器の破片、内外面を黒漆でほどこした漆器の碗など色々な時期の遺物が混じって出土しました。

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底面からは、須恵器や青磁碗の破片が出土しました。この溝跡の時期を把握できる貴重な遺物です。写真は、溝跡の断面と青磁碗の破片の出土状況です。

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出土した青磁碗の破片です。碗の底の部分です。


行司免遺跡第4次(6月18日~6月22日)

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蛇行している溝を堀りました。中世の陶器の破片が出ました。この溝の下にも溝があるようです。

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先週、お伝えした土器や炭のまとまる箇所を4cmほど下げたところ、再び土器が大量に出てきました。

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2枚目の写真のアップです。土器と一緒に細長い四角い石が出てきました。両者がどういう関係にあるのかはまだわかりません。


上の寺遺跡(6月11日~6月15日)

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地形測量が終わり、重機による表土除去が始まりました。
道が狭く大型の重機が入れないため、小型の重機を使います。

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重機が入れない場所は、人力で掘り下げを行います。

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比較的広い平場で、1mほどの大きさの穴が4つ並んで4列、計16個見つかりました。


天王遺跡第2次(6月11日~6月15日)

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現在、天王遺跡では遺構を確認する作業を進めています。遺跡には溝が数本走っていますが、それらは出土遺物からいくつかの時代があるようです。

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調査区北東部分にに幅10mほどの大溝が確認されましたが、そこから漆器椀の破片と果物の種が出土しました。


上大作裏遺跡第2次(6月11日~6月15日)

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平安時代の溝跡の掘り下げ状況です。調査が進むにつれ、今次の調査範囲では縄文時代の遺構が多くを占め、平安時代に属するものは少ないようです。

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一辺が2.5m程の方形の掘り込み穴で、小型の竪穴住居跡と思われますが、時代については特定できません。平安時代の溝跡のすぐそばに位置しています。

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径2m、深さ80cmを測る円形をした掘り込みです。白い粘土や砂の塊りが混ざっている状況から、人為的に埋められたものと考えられ、写真の左方向から土が投げ込まれた様子がわかります。