押出遺跡5次(12月17日~20日)


悪天候のなか、晴れ間をねらって、調査区全体の写真を撮影しました。


新たに掘削した調査区では、柱と考えられるかなり太い打ち込まれた樹木が見つかりました。
写真撮影後に、どのくらいの深さまで打ち込まれていたのか、樹木の周りを掘って確かめました。
吹雪のなかでの作業となりました。


東京大学の辻誠一郎先生ら、古環境を研究する方々が調査現場に訪れました。
吹雪のなか、当時の古環境を調べるために、樹木や土壌をサンプリングしました。


調査は、20日に無事に終了しました。撤収作業も吹雪の中でした。
押出遺跡第5次調査では、住居跡は見つからなかったものの、けつ状耳飾りや漆塗り製品、
木製品など、多くの縄文時代前期の貴重な遺物が発見されました。
発掘調査にたずさわった作業員、関係者の皆さま、ご協力ありがとうございました。


平成24年度 発掘調査速報会 (12月16日)


12月16日(日)に村山市の甑葉プラザで発掘調査速報会が開催されました。
約230名の来場者をむかえ、今年度の調査の成果を多くの方々に報告させていただきました。


スライドを使って各遺跡の調査内容を発表しました。
皆さん各遺跡の特徴や成果報告に、熱心に耳を傾けていました。


展示スペースでは、今年度発掘したての遺物を展示しました。


蝉田遺跡の展示コーナーでは須恵器や祭祀に使われたと考えられる木製品を
目の前に調査員の説明を受けていました。


山形城三の丸跡の展示コーナーです。
陶磁器などを間近に皆さん興味津々の様子です。


押出遺跡5次(12月10日~14日)


今週は寒波の影響で、調査区にもたくさんの雪が積もりました。
重機を使用しながら除雪を行いました。


新たに設定したトレンチの調査を開始しました。
足元がぬかるむため、作業は非常に大変です。


トレンチにはほぼ一面に炭の層が拡がっている状況が確認されました。
土層観察用のベルトを残して掘り下げを行っていきます。


悪天候の影響で延期していた空撮をようやく行うことが出来ました。


残っていた遺物包含層中からは相変わらずたくさんの遺物が出土しています。
調査期間も残り僅かとなり、急ピッチで作業を進めています。


押出遺跡5次(12月3日~7日)

彩漆土器が出土しました。
赤漆が塗られている小型で鉢形をしています。

遺跡から出土した土を洗っています。
細かい石器などが含まれています。

大型の磨製石斧が出土しました。
風化のため非常にもろくなっています。

12月2日に調査説明会を開催しました。
60名ほどの方がいらっしゃいました。大変熱心に見ていかれました。