
今週は再び重機が入り、今まで通路として使用していた部分の表土を除去しました。

表土を除去したところから、ジョレンをかけて面整理を行い、遺構検出していきます。

溝跡から古銭が出土しました。表面をよく見ると、「寛永通寶(かんえいつうほう)」と刻印されています。江戸時代に広く流通していた銭貨です。

今週は連日の雨により、毎日排水作業からのスタートでした。雨で滑りやすくなっているため、注意して作業しています。

雨の合間を見ながら、事務所や調査区周辺の環境整備も行いました。

遺構を掘り下げていったところ、井戸跡であるということがわかりました。中からは写真のような完形に近い須恵器の坏(つき)のほか、大量の古代の土器や数点の墨書土器が出土しています。

出土した墨書土器です。割れたり欠けている個体もありますが、おそらくすべて同じ文字が書かれていると思われます。

今週は掘り残した遺構の掘り下げや遺物の取り上げ、記録作業を行いました。

20日は雨で現場に入ることができず、撤収に向けて器材の整理を行いました。

22日に調査が終了し、撤収作業を行いました。今後は整理作業業務に移ります。

大きな溝の通路用に掘り残していた部分を崩し、遺物の取り漏らしのないようにします。

発掘器材をトラックに詰めて調査終了です。これからは発掘調査報告書の刊行に向けて整理作業に入ります。

大きな土坑(どこう)を掘り下げています。遺物は主に平安時代の土器が出土しており、底部に墨で文字が書かれている土器も出土しました。

こちらの遺構は土坑と登録して掘り下げていますが、まだまだ深さがありそうで井戸跡の可能性があります。

今週半ばにドローンによる空撮を行いました。天気にも恵まれ、絶好の撮影日和となりました。

ドローンで撮影した中関屋遺跡調査区の全体写真です。溝跡で囲まれているのが分かります。

10日に発掘調査説明会を行いました。大雨のため室内での開催となりましたが、50名もの方々がご参加くださいました。

来週で調査は最後を迎えます。掘り残しがないか確認するとともに、測量図化にむけて全体の清掃を行なっています。

遺跡から出土したザルを取り上げるために、薬剤で周りの土ごと固めて切り出す作業を専門の業者に委託しました。

ドローンを飛ばして空撮を行いました。真上から見ると、企画的に溝が構築されている様子がわかります。3か月続いた調査も無事に終了し、次週の後片付けを残すのみとなりました。

検出したところを掘り下げ始めました。一気に掘り下げず、数cmずつに分けて掘っていきます。

先週紹介した柱穴列の検出状況です。列は南北に伸びていることがわかりました。

今週も遺構の掘り下げと記録作業を進めました。遺構の掘り下げは1区北側の溝跡を中心に行いました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research