
大型の土坑です。直径は1.5m、深さは1m以上もあり、
大人二人がすっぽりと入ってしまうほどの大きさです。

竪穴住居跡の完掘状況写真です。
住居跡内にある3つの穴は住居を支えていた柱穴と考えられます

竪穴住居跡の遺物出土状況写真です。
2棟が重なっており、左側の住居跡からは一面に炭が検出されました。

掘立柱建物跡の柱穴を半分だけ掘り、
土の堆積状況を図面にあらわしました。

柱穴を完掘しました。
建物跡が2棟並んでいたようです。

竪穴住居跡のカマド跡です。
土器がたくさん出土しました。

伊達家の家紋(三引両文)のある漆椀です。

11月13日(土)に行った発掘調査説明会の様子です。
平成22年11月14日(日)に、山形県埋蔵文化財センターで、
「ふるさと考古学入門」を開催しました。

はじめに、「山形県の縄文世界」について、スライドを使って講話をしました。
20代~70代までの48名が受講しました。

職員による石器作りの実演をしました。
製作するための道具は全て手作りです。

実際に石器作りに挑戦してもらいました。
なかなか思い通りに割れない石に、皆さん苦労していました。

縄文土器の接合体験もしてもらいました。
ちょっとしたパズル感覚で、みなさん楽しんでいました。

うまく接合する面が見つかると、とてもうれしいものです。
中には、短時間で土器を組み立てた方もいました。

降雨による作業の遅れを取り戻すため、雨の中、遺構の掘り下げを行いました。
土が粘土質のため、なかなか移植コテがささらず、また粘つくため、
難儀しながらの遺構精査となりました。

発掘調査委託者である国土交通省の担当者が現場の視察に訪れました。
現場では、発掘調査の進捗状況確認や今後の工程、
調査終了後の手順について、調査担当者と打ち合わせを行いました。

掘り下げが終わった遺構から、土の堆積状況を確認し、
断面図を作成していきます。

雨が降ると排水作業をしますが、やっと排水が終わる頃、
また雨が降ったりします。
今週はほぼ毎日がこの繰り返しです。

つかの間の晴れ間をぬって、
遺構の掘り下げや記録作業を急ピッチで進めています。

陥穴(おとしあな)と思われる遺構を完掘しました。
底には獲物(動物)を仕留めるために尖った木を仕掛けた、
逆茂木(さかもぎ)の跡が確認できました。

溝跡から土器の破片が出土しました。
東から西へ検出された溝跡で、
西側の方から土器が多く見つかっています。

不安定な天気が続く中、遺跡の上にきれいな虹がかかりました。
虹に励まされながら、雨にも寒さにも負けずに残りわずかとなった調査に臨みます。

河川跡から出土した土器の破片です。
表面はかなり摩耗していて、川の中を流されてきたものと考えられます。

拡張部分で検出された住居跡(ST10)の精査作業をしています。
まだ、床面は確認できていないので、来週以降も引き続き精査を行います。

拡張部分で検出された火山灰です。
ここでは広範囲に分布していることが確認できました。
箸の立っている部分には土器の破片があります。
ほぼ、土師器・須恵器のようです。

調査も残り3週間になりました。
遺構の掘り下げ・図面の記録・写真撮影などを
急ピッチで進めています。

竪穴住居跡には、貼床(はりゆか)という、
土の床を固く踏み固めた跡が見られます。
その一部を掘り下げて、状況を調べています。

住居跡の床面から、須恵器の坏がまとまった形で見つかりました。
これらの発掘調査の成果を、
11月21日(日)午後2時からの調査説明会でもご紹介いたします。
ぜひ足をお運びください!

大量に遺物が出土した溝跡の遺物取り上げが終了しました。
一段深く掘りくぼめられた部分の周囲に杭の痕跡が見つかりました。

斜面部にある火山灰の堆積する土坑を掘り下げています。
他の遺構と同様に十和田火山の火山灰と考えられます。

安定しない空模様が続きますが、
ビーチパラソルで測量機器を保護しながら調査を行なっています。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research