元宿北遺跡(8月19日~23日)


今週から、いよいよ2区の調査が始まります。
まず、重機での表土掘削を行いました。


週の後半には、2区の全景写真を撮影することが出来ました。
縦に長い範囲が2区になります。


全景の撮影が終わったら、いよいよ遺構の掘り下げに入ります。
1区から続いている遺構もあるようです。


八反遺跡第3次(8月12日~8月16日)


現在調査中のエリアでは井戸が数多く見つかっています。
人の背丈ほどの深さのものあります。


井戸が埋まった様子を確認しました。
上部の黄色っぽい部分は砂が堆積していました。この地が洪水に襲われた際に堆積した可能性があります。


上の井戸から出土したかわらけ(素焼きの小皿)です。直径7cmほどの小型品で、ロクロを使って作られていました。
砂の層の下から出土していることから、洪水の時期を検討する上で重要な遺物になりそうです。


八反遺跡第3次(8月5日~8月9日)


直径1m程の土坑に大きな石がたくさん投げ込まれていました。
右下の石は長方形に加工されているように見えます。


石を取り上げてみると、中世の供養塔である板碑(いたび)の破片が多数含まれていました。
少なくとも5個体の板碑が捨てられていたようです。


別の溝跡から出土した板碑です。
二条の線刻が確認できます。


山形城三の丸跡第13次(8月5日~9日)


G-1区のほぼ中央にある竪穴住居跡の北東部からは
土師器・須恵器などの遺物が集中して出土しています。
周りには焼土(しょうど=赤く焼けた土)も確認できます。


同じ竪穴住居跡の中にある土坑(どこう=穴)からは、
須恵器の蓋(ふた)などの遺物も出土しています。
おおよそ8世紀(奈良時代)あたりのものと思われます。


G-1区北東部の土坑(どこう=穴)からは、ほぼ完全な形に近い小型の甕(かめ)など、
大量の遺物が出土しました。
この1週間は遺物の「出土ラッシュ」でした!


Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research