お知らせ:壇山古窯跡群の発掘調査説明会(6月18日)

6月18日(土)に壇山古窯跡群の発掘調査説明会を行います。

奈良時代末から平安時代初頭(およそ1200年前)の須恵器窯跡が多数存在する遺跡です。今回の調査でも、新たに数基の窯跡が発見されました。置賜の歴史を物語る重要な資料を得ています。

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窯跡を検出した様子

現地説明会案内(PDF

日時:平成28年6月18日(土) 14:00~(雨天決行)
調査遺跡:壇山古窯跡群
場所:川西町大字時田字虚空蔵山(地図

 

 


職場体験:山形市立蔵王第一中2年生(5月24日~26日)

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3名の皆さんが職場体験で来てくれました。
早速仕事に取りかかってもらいます。

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押出遺跡の発掘調査で採取した土砂から、細かな遺物を探します。
湿地帯の遺跡なので、種子やくるみの殻などがよく残っていました。

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最終日、最後のプログラムは「勾玉作り研修」です。
琥珀の原石をがんばって削って、自分だけの勾玉を作ります。
3日間、お疲れ様でした。


八幡西遺跡(5月23日~27日)

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グラインダー(研削盤)の安全教育を行いました。
発掘作業には様々な危険が伴うことがあるため、安全に対する意識を喚起します。

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遺構の検出が進む中、大きな柱穴が密集するエリアに差し掛かりました。黄色い埋め土が特徴的です。

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高い所から見てみると、柱穴が縦横に整然と配置されているのが分かります。とても大きな建物のようです。


整理室からこんにちは(押出遺跡)

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今回は、押出遺跡の整理室から。
彩漆土器の保存処理の様子をお伝えします(出土時の様子はこちら)。
まずは土器の中に入っていた土を取り出し、破片ごとに洗浄します。

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土器の中に入っていた土から、底部がみつかりました!
楕円形の高台が付いています。
今まで空気に触れていなかったので、とても鮮やかな色をしています。

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漆膜のはがれや変形を防ぐために、ポリエチレングリコールという合成樹脂を塗っていきます。
水分の多い土の中に埋まっていたことにより脆(もろ)くなった部分にも塗って、補強します。

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すべての破片の処理が終わりました。
これから専門の会社で復元してもらうため、しばしのお別れです。

 

 


Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research