
今週は6区の面整理を行いました。木が倒れた倒木痕がいくつか見つかりましたが、いまのところ目立った遺構は確認されていません。

調査区の地層の堆積状況を記録するために、20分の1の断面図を作成します。

6区の2層から、縄文時代の「石匙(いしさじ)」が発見されました。当時のナイフであると考えられています。上部に紐を結わえる部分があるのですが、この石器はその部分が破損しています。

6月12日には、県内の市町村の文化財担当者の実地研修が本遺跡で開催されました。測量の仕方やデジタル一眼レフカメラでの撮影方法など、さまざまな研修が行われました。

調査区南側(3区)の面整理の様子です。
3区からも土器片や石器が出土しています。

3区東壁の断面図作成の様子です。
記録作業も重要な作業のひとつです。

3区北側から弥生土器(RP1)の底部片が出土しました。
平成27年度に、山形県埋蔵文化財センターが 開催するイベントをまとめたスケジュール案内ができました。
今年度も1年を通して体験型の考古学講座や 参観デー、遺物の展示会など 様々なイベントを行う予定です。

【イベントスケジュールPDF】
皆様ぜひご参加ください。
【お問い合わせ先】
〒999-3246 山形県上山市中山字壁屋敷5608番地
公益財団法人 山形県埋蔵文化財センター 総務課企画情報室
TEL:023-672-5301㈹
FAX:023-672-5586
E‐mail:yac@yamagatamaibun.or.jp

東北大学文学部考古学研究室の学部生・大学院生のみなさんに、センターを見学してもらいました。

展示室での出土品見学をはじめ、土器の洗浄、注記、復元、実測、拓本、実測図トレース...と、整理作業過程を一通り見て回りました。

現在学部生のみなさんは、授業で洗浄や拓本の作業を行なっているそうです。作業行程などについて、様々な質問を受けました。今後の作業の参考になればと思います。
山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館にて、当センター共催の特別テーマ展を開催しています。

915 年の十和田噴火から1100 年目にあたる年にちなみ、
「災害と祈り」というテーマで、遺跡から見える災害の痕跡と、祈りの世界を紹介します。

「火山噴火」「洪水」「地震」「火災」の4つのコーナーで構成され、合わせて県内12遺跡の、災害や地鎮などに関する出土品・写真などを紹介しています。
是非足をお運びください。
【開催期間】
平成27年6月6日(土)~8月5日(水)
【休館日】
毎週月曜日、祝日、年末年始
【開館時間】
9時~17時(入館は4時30分まで)
【場所】
山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館
企画展示室
東置賜郡高畠町大字安久津2117
TEL:0238‐52‐2585 (地図)

6月1日から上竹野遺跡の発掘調査を開始しました。
写真は開始式の様子です。

調査区を設定し、調査区外周を線掘りしました。

北側の調査区(1区)の表土除去を行いました。
表土内から土器片や石器が出土しています。

今週は、北側の調査区に当たる6区を中心に、表土を掘削し、
遺構の検出を行いました。

新たに掘削した調査区に、東西南北を4m間隔に区切ったグリットの格子点部分にピンを打ち込む作業を行いました。調査区をグリットで区切るのには、遺物がどのグリッドから出土したのかを記録するためです。

4区の拡張区の2層から、古代のものと思われる砥石が出土しました。第1次調査でも須恵器などの古代の遺物が発見されており、遺跡では古代のヒトびとの何らかの営みがあったものと思われます。

6区の2層からは、縄文時代後晩期のものと思われる土器片が出土しました。遺跡では、これまで大量の縄文時代中期の土器片と、少量の縄文時代早期の土器片が発見されていましたが、後晩期の遺物は新発見になります。

重機で表土を剥いだ後、遺構を探るための掘削を行っています。
足場が狭いので気をつけながらの作業です。

遺構の検出を行っています。
円形状の遺構が見つかりました。

9区で、お墓と考えられる棺桶のあった跡がみつかりました。
いつの時代のものでしょうか。

山形城三の丸跡17次発掘調査がはじまりました。
器材を搬入しています。

9区を重機で掘削しています。
水道管やガス管に気を付けながらの作業です。

9区では近年の工事で埋め立てたと思われる穴が
複数みつかりました。

羽黒神社西遺跡の第2次発掘調査が始まりました。
初日には、事務所・休憩プレハブにて、発掘調査の
開始式を行いました。

さっそく、今年度に新たに調査する範囲を
バックフォーを使って表土の除去を行いました。

重機で表土を掘削した調査区の整形を行いました。
壁面を整えたり、木や笹の根を切ったり、
切り株の周りの土を除去しました。

表土を除去してすぐに、蛇紋岩(じゃもんがん)という特別な石を素材にした磨製石斧が発見されました。
半分に壊れたものですが、昨年度の調査でも、壊れた磨製石斧がたくさん発見されています。
一方で、製作時のクズや未成品はないことから、ここは磨製石斧を使っていた場所であったことを物語っていると考えられます。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research