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整理室からこんにちは(その①)

新年あけましておめでとうございます。
今年も埋文センターをよろしくおねがいいたします。

ビィーちゃんかかしも正月仕様でお出迎えです。

 

先月で今年度分の発掘調査も終わりました。
冬の間、センターでの整理作業のお仕事を紹介したいと思います。


今年度報告書刊行の遺跡では、整理作業も終盤に近づいてきました。
報告書に掲載される縄文土器が乱立している光景は圧巻です!


遺物の収納に向けた作業が進んでいます。
収納時の遺物保護のため、大量の紙座布団を制作中です。


一方、調査が終了したばかりの遺跡では、遺物の洗浄作業がはじまりました。
表面についた土を、土器を傷つけないようにブラシや洗浄機で丁寧に落としていきます。


防災訓練を行いました(12月5日)

12月5日(木)に防災訓練を行いました。


火災を想定した避難訓練です。
センター移転後初めての訓練のため、避難経路を確認しながら行いました。


次に消火器の使い方を、実践で教えてもらいました。
普段は使うことのない消火器、中々うまく使いこなすのは難しそうです。


屋内では、消火栓の使い方の研修です。
自分たちが気付かなかった所に、様々な防災装置があり、
いざというときのために一つ一つ把握しておくことが必要だと、
あらためて実感しました。


平成25年度 発掘調査速報会(12月15日)

12月15日(日)、村山市の甑葉プラザにて発掘調査速報会が開催されました。
大雪の中、約130名の方々が来場してくださいました。


今年度調査した遺跡のうち、八反遺跡・松橋遺跡・山形城三の丸跡13次の
3件について報告が行われました。


展示スペースでは、全遺跡の出土遺物が展示されました。
皆さんギリギリまで顔を近づけて、熱心に見入っていました。


出土したばかりの遺物たちです。
これからの整理作業の中で、どんな歴史を物語るのでしょうか?

 

またセンター設立20周年を記念した講演会も同日行われました。

山形大学名誉教授の阿子島功先生より
「防災と災害考古学」というテーマでお話しいただきました。


遺跡から発見された昔の災害の痕跡から、
未来におきる災害の可能性を知るという貴重なお話に、
参加者は真剣に耳を傾けていたようでした。


蝉田遺跡第2次(11月25日~29日)


SK115土坑を完掘しました。
深さ1.5mを超える遺構でした。
底からは、完形の土師器も出土しました。


調査で使用した機材は、トラックに載せ上山に戻ります。


29日に調査を終了しました。
半年以上の調査、お疲れ様でした。
作業員さん、関係機関の皆様、お世話になりました。


馳上遺跡第6次(11月25日~29日)


このラジコンヘリで空から調査区全体を撮影します。


空から見た調査区の様子です。
遺跡の様子が露わになるまで、連日の重労働が続きました。


馳上6次調査の調査員・作業員です。
11月という苛酷な条件下でしたが、何とか調査を終えることができました。


蝉田遺跡第2次(11月18日~22日)


冬に近づき、天候も変わりやすくなっています。
午前中はガスがかかって、周辺は真っ白です。


SK115土坑の調査を進めています。
黒い土を掘り下げると、約10cmの深さで遺構の底が確認されました。
遺物も見つかっています。


SK115土坑から見つかった土師器坏です。
比較的全体の形がわかる資料です。


平成25年度 発掘調査速報会・センター設立20周年記念講演(12月15日)

平成25年12月15日(日)に今年度当センターが発掘した成果を発表する
発掘調査速報会を行います。


チラシ(PDF

当日はスライドを使用した調査成果の発表と
遺跡から出土した遺物の展示を行います。
入場は無料です。


八反遺跡から出土した埋納銭も展示します。

発表予定遺跡
・松橋遺跡(平安時代:村山市)
・八反遺跡(平安時代・中世:東根市)
・山形城三の丸跡(近世:山形市)

また、センター設立20周年を記念した講演
『防災と災害考古学:阿子島功(山形大学名誉教授)』
行われます。

ぜひ皆様足をお運びください。

日時:平成25年12月15日(日) 12:30~15:20(開場12:00)
会場:甑葉プラザ(村山市総合文化複合施設)[地図]
共催:村山市教育委員会

主催・問い合わせ先
公益財団法人 山形県埋蔵文化財センター
TEL:023-672-5301(代)
FAX:023-672-5586
mail:yac@yamagatamaibun.or.jp


蝉田遺跡第2次(11月11日~15日)


週前半、積雪のため調査区はもちろん周辺、真っ白です。


SK115土坑の精査を進めています。
白い土はごく僅かの薄さ(厚さ約1cm)で堆積し、すぐ黒い土が確認されました。


ラジコンヘリを飛ばし、上空から調査区全体を撮影しました。
この写真は東側から撮影したもので、奥には浮沼集落が存在します。