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山形城三の丸跡10次(7月17日~20日)


先週は、堀底にある石敷きなどを出しました。
写真は週末にある現地説明会に向けて準備が完了したところです。


週末に現地説明会を行いました。
80人以上の方に参加していただきました。


現地説明会で、出土した遺物の説明をしているところです。


上山よいとこ再発見キャンペーン-上山城開館30周年記念特別企画-

上山城開館30周年を記念して、上山市・上山城管理公社・当センターが共催して『上山よいとこ再発見キャンペーン』を行います。

①特別展示
「遺跡からみた上山の歴史」
上山市及び周辺の市の遺跡から出土した、縄文時代から中近世の遺物を展示します。


思い川A遺跡出土縄文土器


小松原窯跡出土須恵器甕

期間:7月28日(土)~8月26日(日)
場所:上山城特別展示室内

②歴史講座
「上山の考古学」

日時:7月29日(日)14:00~15:30
場所:上山城特別展示室内
定員:先着30名(事前申し込み)
講師:髙柳俊輔(公益財団法人山形県埋蔵文化財センター)
※受講者は入館料が必要

③体験講座
「古代人のおしゃれ工房」

日時:8月11日(土)・8月12日(日)
まが玉づくり 10:00~11:30
アンギン作り 13:30~15:00
弓矢体験 10:00~15:00
石器作り実演 10:00~11:30、13:30~15:00
対象:小学生(保護者付き添い可)
場所:上山城
定員:まが玉・アンギン作りのみ先着各20名(事前申し込み)
体験料:無料


アンギン編み

皆様ぜひ足をお運びください。

【上山城入館案内】
入館時間:9:00~16:45
入館料:大人400円 高校・大学生350円 小・中学生50円
※毎週土曜日は小・中学生入館無料
【お問い合わせ・申し込み先】
財団法人上山城管理公社
上山市元城内3-7
TEL/FAX:023-673-3660
http://kaminoyama-castle.info


森の原遺跡3次(7月9日~13日)


西側の調査区(2区)より、同じ原石で作られたと思われる石器、
それもカケラと作りかけの石器が4点、約1mの範囲から出てきました。


作りかけと思われる石器です。
石器は、石や鹿の角ハンマーでたたくことによって作られます。
同じ原石と思われるカケラは、この作りかけの石器とくっつくかもしれません。


2区の北端には、中世のころとみられる湿地が拡がっていました。
湿地の縁には、たくさんの杭が打ち込まれていました。
何のために杭を打ち込んでいたのかは、まだ不明です。


2区で発見された湿地の中から、「元祐通寶」という鎌倉~室町時代に使われた古銭が出てきました。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(7月9日~13日)


今週も、ジョレンを使っての面整理・遺構検出作業からスタートしました。
土の状態がわかるように、薄く丁寧に削っていきます。


面整理を進めていくと、東西方向に延びる溝状の遺構が数本検出されました。
まだ遺構の年代や性格はわかりませんが、今後、掘り下げ・精査を行い、遺構の検討を行います。


また、今回の調査区からも方形(四角形)状の竪穴住居と思われる遺構が検出されました。
溝跡と同様、今後の掘り下げ・精査が待たれます。


清水西遺跡(7月9日~13日)


見つかった遺構に、石灰で線を引きました。
土の色の微妙な変化を見極めます。


遺構の配置図を作成しています。
白線を図に落とすために、チームを組んで仕事を行います。


以前に試掘したトレンチの跡がくっきりと出ています。
遺物の場所やどこを掘るか等を考えるのに重要なものです。


田向2遺跡2次(7月9日~13日)


調査区(3区)西壁南端から壁面にかかる形で竪穴状遺構が検出されました。
それに伴い、一部拡張を行いました。


拡張した竪穴状遺構の検出写真を撮影しました。
若干ではありますが、遺物も出土しています。


調査区(4区)の溝跡(SD60)から、底に近い位置で、礫とともに、土師器坏などが出土しました。


蝉田遺跡(7月9日~13日)


南北方向に蛇行しながら流れる溝が見つかりました。
幅約60cmで、上面から江戸時代の陶磁器や漆器、また現代の遺物が一緒に見つかっています。
おそらく、江戸時代以降に埋め戻されたのでしょう。


溝から漆器(しっき)が2点見つかりました。
木で作られた器で、内側に赤い漆(左)、外側に黒い漆(右)が塗られています。


八反遺跡2次(7月9日~13日)


今週も遺構から様々な遺物が見つかりました。
まずは小型の刀です。長さは30cm程です。


石を多く含む遺構の中からは…


写真のような古銭が出てくることがあります。
この遺構からは3枚重なった状態で出土しました。


これは磁器(青磁)の碗のかけらです。
つやが大変きれいで、内側には模様が見られます。
12~13世紀頃のものと考えられます。