堀西側の遺構を完掘しました。井戸や溝、土坑等が見つかっています。
先週お伝えした遺構はやはり井戸跡でした。深さ2m以上で、今でも水が湧いています。
溝の底面付近から中世の遺物が出土しました。これまで鶴ヶ岡城跡の南側の地区では中世の遺物が多く見つかっていますが、北側で見つかるのは初めてです。
溝から出土した古瀬戸瓶子(へいし)と青磁碗です。15世紀頃のものです。
夏休みこどもミュージアムを開催します。
山形県内から出土した各時代の遺物を展示します。
またマイギリ・ヒモギリなど様々な火起こしも体験できます。
チラシ(PDF)
日時:令和4年8月1日(月)~19日(金)
10時~16時
※土・日・祝日はお休みです。
なおお越しの際は、事前にお問い合わせください。
問い合わせ
(公財)山形県埋蔵文化財センター 総務課企画情報室
〒999-3246 山形県上山市中山字壁屋敷5608番地
TEL:023‐672‐5301 FAX:023‐672‐5586
mail:yac@yamagatamaibun.or.jp
令和4年度最初の市町村巡回展は長井市です。
長井市の古代の丘資料館にて、
企画展『発掘された長井市の遺跡』を開催します。
これまで埋蔵文化財センターで発掘調査を行った長井市の遺跡、6遺跡の遺物を一挙公開です。
ぜひこの機会に長井市の歴史に触れてください。
[展示期間]
令和4年7月27日(水)~8月21日(日)※8月1・8・15日休館
[展示場所]
長井市古代の丘資料館 企画展示室
山形県長井市草岡2768-1
[ギャラリートーク]
令和4年8月7日(日)14:00~ 予約不要
なお展示・ギャラリートークへお越しの際は
新型コロナウィルス感染対策にご協力をお願いします。
フェーン現象による酷暑の中での作業となりました。C区北では、引き続き遺構の精査を行いました。
大きな土坑が発見されました。その土坑の上には、縄文時代中期初頭の北陸系の土器(約5,500年前)とくぼみ石、すり石が出土しました。土坑は縄文時代の土坑と考えられます。まだ、何のために掘られた土坑なのかは、わかりません。
旧石器の調査区でも、引き続き石器が出土するⅥ層の掘り下げを行いました。
旧石器の調査区では、立正大学准教授・下岡順直さんによる、自然放射線や宇宙線の被曝総量を測ることで、土器などの土製品・岩石などの年代測定を行う熱ルミネッセンス用の試料採取が行われました。水林下遺跡では、旧石器が出土したⅥ層を中心に試料を採取し、堆積層の年代を明らかにすることを目的としました。