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平成18年度 山形県埋蔵文化財発掘調査報告会

今年度も恒例の発掘調査報告会を行ないます。ご好評にお応えして、今年は
「縄文体験コーナー」と「企画展示・遺物展示」を2日間にわたってやります。
お友達を誘って、ぜひ遊びに来て下さいね!

日時 平成18年12月16・17日
場所 山形国際交流プラザ ビッグウイング
16日(土) 13:00〜17:00 遺物展示・縄文体験コーナー
17日(日) 9:30〜16:00 報告会・遺物展示・縄文体験コーナー

発掘調査報告
17日(日) 10:00〜16:00
中山城跡 上山市
行司免遺跡 鶴岡市
岩崎遺跡 鶴岡市
高安窯跡 高畠町
矢馳A遺跡 鶴岡市
下叶水遺跡 小国町
石畑遺跡 南陽市
小山崎遺跡 遊佐町

企画展示
16日(土)13:00〜17:00
17日(日) 9:30〜15:00
「発掘された被災遺跡」

縄文体験コーナー (無料)
16日(土) 13:00〜16:00受付終了
勾玉をつくろう アンギンを編もう
17日(日) 9:30〜14:30受付終了
勾玉をつくろう
どんぐりクッキーを焼こう
弓矢を飛ばそう

ふるってご参加下さい。


行司免遺跡第3次見学(10月11日)


鶴岡市福栄小学校の子供達が見学に来ました。調査員が行司免遺跡について説明しています。


子供達には実際に発掘を体験してもらいました。作業員に道具の使い方を教えてもらいながら掘っています。初めは慣れない手つきの子供達も、終わるころには上手に地面を削っていました。


発掘の後は出土遺物の見学です。遺物を囲んで子供達が調査員の話を聞いています。


硯に転用された土器なので炭を磨った箇所はすべすべしています。実際に資料に触れてもらい、その感触を感じ取ってもらえたと思います。


興屋川原遺跡第3次(10月16日〜10月20日)


刈り取りの終わった遺跡周辺の水田に、今年も『冬の使者』白鳥がやってきました。
終日、落ち穂を啄んでいました。


F区の遺構検出が終わり、水路を挟んだ西側、E区の遺構検出作業に入りました。平安時代の柱穴と古墳時代の土器を含む
落ち込みが検出されています。


加藤屋敷遺跡(10月16日〜10月20日)


B区の溝跡(SD4)を精査したところ、方形周溝状の遺構であることがわかりました。何のためにつくられたものか、さらに調査を進めていきます。


E区の河川跡にトレンチを設定し、掘り下げ始めました。平安時代のものと思われる須恵器片など、遺物が多く出土しています。


今週は秋晴れに恵まれた日が多かったのですが、朝晩、大分寒くなってきました。周囲の山々も徐々に色づき始めています。


中山城跡第2次(10月16日〜10月20日)


先週お伝えした草刈家の木枠の水路跡から、漆塗りのお椀が出土しました。もろくて取り上げるのが大変です。


その水路跡を掘り終わって草刈家を完掘しました。


大きな石が埋まっていたので、3人がかりで持ち上げました。足元にはまだ何個も残っていて、作業員さんの腰が心配です。


上大作裏遺跡(10月16日〜10月20日)


今週後半には上空からの撮影を行いました。パラグライダーによる空撮でしたが、この日は風が穏やかで、飛んでいて気持ちよさそうでした。


調査区上空ほぼ真上からの画像です。写真の上が北方向になります。


南側落ち込みの最下層から、鍬と思われる木製品が出土しました。これまで縄文・弥生・平安時代の土器や石器が見つかっていますが、木製品は初めての出土です。


下叶水遺跡(10月16日〜10月20日)


先週に引き続き、遺構の完掘作業と河跡(SG1)の土層観察に残した土の層の掘り下げをおこないました。


河跡(SG1)の土層を掘り下げたところ、扁平な石に文様が施された岩版(がんばん)が出土しました。土偶などと同じくに信仰的な遺物と考えられます。


底径が90cm程のフラスコ状の土坑です。底は平らで、理科の実験で使うフラスコの様に、入口よりも底の方が広くなっています。このような形の土坑は、木の実などの食物を蓄えるのに使った貯蔵穴と考えられています