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山形城三の丸跡第16次(7月6日~10日)

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P3区の石組遺構です。石組の内側を掘り下げたところ、小さな石が敷き詰められたように出てきました。

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同じP3区の溝です。こちらからも川原石がごろごろ出てきました。

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P3区の調査は終盤に差し掛かりましたが、M3区の調査は真っ盛りを迎えています。遺構の実測も忙しくなってきました。


羽黒神社西遺跡第2次(7月6日~10日)

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6区のクロボク土層の掘り下げが終わり、その下の4層の地層があらわになりました。多くはありませんが、柱の跡と思われる遺構がいくつか確認されました。

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6区の遺構について半分掘り下げて、遺構に堆積した地層を調べ、遺構がどのように埋没したのかを検討しました。

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昨年度調査を行った、4区東側を延長した範囲の調査を開始しました。調査前に造成された伐採木搬出の山道の跡や2層の地層から、縄文時代中期の土器や石器が沢山出土しました。

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4区拡張区から出土した、玉髄(ギョクズイ)という半透明の岩石を素材として作られた矢じりです。シカの角などの先を押し込んで、小さなカケラを割り取る「押圧」というワザで、丹念に作られており、形が左右均等で、薄い出来上がりとなっていました。おそらく、石器づくりが上手なヒトの手によるものと考えられます。


上竹野遺跡(7月6日~10日)

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調査区中央(2区)の南東隅の遺物包含層地(SF3)の断面図作成の様子です。

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断面図作成後、ベルトを外す作業を行いました。

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ベルトを外した後、遺物出土状況の写真撮影を行いました。

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調査区北側(1区)北東隅の遺物包含層地(SF3)の掘り下げを開始しました。土器片や石器が出土しています。


羽黒神社西遺跡第2次(6月29日~7月3日)

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今週も6区の東側のクロボク土層の掘り下げを行いました。

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クロボク土層の下部から、押型文(おしがたもん)土器や沈線文(ちんせんもん)土器など、約7~8千年前にあたる縄文時代早期の土器片が出土しました。

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クロボク土層の下部から、早期の土器片以外にも、石の矢じりが出土しました。

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6月30日には、霞城学園高校の生徒と教員の方々が、発掘調査の見学にいらっしゃいました。みなさん実際の調査にふれながら、興味津々で調査員や教員の話しに聞き入っている様子でした。


お知らせ:ふるさと考古学講座「凹石の秘密をさぐろう!」のご案内

平成27年度ふるさと考古学講座「凹石の秘密をさぐろう!」が開催されます。

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チラシ《PDF

縄文時代の遺跡からよくみつかる凹(くぼみ)石。その名の通り丸い石の中心に、ポッカリとくぼみのあるシンプルな石器です。

シンプルが故に謎である、この石器の正体とは・・・?

本講座では、山形県の遺跡から出土した凹石を観察し、どんな使い方ができるかを考え、実際に凹石を製作し使用してみます。
みなさまの参加をお待ちしております。

日時:平成27年8月2日(日)13時~16時
対象:小学校4年生以上
定員:30名(先着順)
参加費:無料
場所:(公財)山形県埋蔵文化財センター
(山形県上山市中山字壁屋敷5608番地) 地図
持ち物:上履き、筆記用具、メモ帳、汚れてもよい服装
申し込み方法:参加者全員の【講座名・氏名・年齢・郵便番号・住所・電話番号】を明記し、ハガキ・FAX・メールのいずれかでお申し込みください
締め切り:7月23日(木)必着 ※お申込みいただいた方には、後日詳細をご連絡いたします。

問い合わせ・申し込み先
(公財)山形県埋蔵文化財センター  総務課企画情報室
〒999-3246 山形県上山市中山字壁屋敷5608番地
TEL:023-672-5301 FAX:023-672-5586
mail:yac@yamagatamaibun.or.jp


山形城三の丸跡第17次(6月22日~26日)

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9区の遺構精査を進めました。
柱穴と思われる穴を慎重に掘り進めています。

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9区では記録作業も引き続き進めています。
断面図を作成しているところです。

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重機で7区の表土除去作業も行いました。
7区は昭和30~40年代頃に盛土をしているので、土量も多いです。
近隣の皆さんには、振動騒音と砂埃でご迷惑にならないよう注意しながら進めました。