
今週は、3区と4区の南側で検出された遺構について、半分掘り下げで、どのように遺構が埋まっていったのかを調べました。尾根上では、いまのところ4基のフラスコ状土坑が発見されました。

くもりや雨がちな天気でしたが、晴れの日はまだセミが鳴いているものの、もう秋の空にうつり変わっています。

フラスコ状土坑の掘り下げを行っています。フラスコ状土坑とは、実験で使うようなフラスコ容器のように、末広がりになった穴のこと指します。現在掘り下げているフラスコ状土坑は、人の体がすっぽりと入るくらい掘り下げても、まだ底には到達していません。

フラスコ状土坑以外の遺構から、「掻器(そうき)」あるいは、「エンドスクレイパー」と呼んでいる石器が発見されました。右下が刃になりますが、丸みを帯びた刃を使って、引いて掻き取ったり、あるいは押し掻いたりする道具です。毛皮の内側に着いた肉や脂肪を掻き取る「皮なめし」などに、用いられました。

7区の全景です。
7区の調査も終盤となり、遺構の掘り下げもかなり進みました。

7区ST71竪穴住居跡です。平安時代のものと見られます。床面まで掘り下げました。一辺は3mほどと小型ですが残存状況も良く、壁面は高さ50cmほどが遺存しています。残念ながら、現在のところ遺物は出土しておりません。

2区の御殿堰で囲まれた部分を重機で掘り下げました。三の丸の堀跡で、左壁面黄色い斜面部分は堀の立ち上がり部分です。深さは3mほどとあまり深くはありません。堀底から江戸時代後期頃の陶磁器や木材片が出土しました。

P-2区東側の遺構検出を行いました。調査区中央の砂と石の部分は溝とみられ、溝の周囲や上に暗い土色の土坑があるのが確認できます。

P-3区南側の調査区は遺構が集中しています。
重なりあった遺構の関係を確認しながら、慎重に調査を進めます。

M-1区では土坑から染付の碗が出土しました。
遺構の時期の判断材料となる貴重な遺物です。

週末から前半調査区の埋め戻しを行うため、掘り残しがあった柱穴や土坑の遺構精査を行いました。

2区西側の柱穴群の平面図作成も急ピッチで進めました。

19日(水)より前半調査区の埋め戻しを開始しました。
埋め戻し終了後、後半調査区の掘削に着手します。

お盆休みが終わり、今週からは昨年度の調査区の3区と4区の遺構検出作業を行いました。

3区と4区には、それぞれ黄褐色の粘土が盛られた、「盛り土遺構」が発見されていました。写真は3区の盛り土遺構です。この遺構の性格については、まだよくわかっていません。今回の調査で明らかにできるといいのですが…。

地表面を薄く削り、土の色や性質の違いがある部分を若干掘り窪めて、その違う部分が下に続いているかどうかを確認する作業を行いました。いくつか、「穴」と認識できるものがあることを確認しました。

8月19日から20日まで、東北学院大学文学部歴史学科の佐川正敏教授による、2年生を対象とした「考古学実習」が、羽黒神社西遺跡で行われました。実習生は、土の中からたくさん出てくる縄文時代中期の土器片や石器に興味津々のようでした。

江戸時代のものとみられる土坑から、牛のものと思われる大型の獣骨が見つかりました。

7区の調査も終盤です。記録を取りながら遺構の掘り下げを続けています。

P3区の掘立柱建物跡です。画面の縦方向に段下げした柱穴が整然と並んでいます。検出したのは長方形平面の1列のみで、大半は画面右側の調査区外に広がるようです。

今週は新たに2箇所の調査を開始しました。こちらは狭かったP2区の残りの部分です。市街地の調査では土地使用の制限から、1つの調査区も分割して掘削していきます。

今週から調査を開始したM1区の遺構検出状況です。
遺構の残りは良く、大小様々な土坑や柱穴を検出しました。

5区のカクラン部の掘下げと、3層上面の検出を行いました。

5区の3層は、部分的にしか残ってませんでしたが、東側より縄文時代中期の遺物が多く発見されました。

1個体とみられる縄文土器が、横倒しになってつぶれた状態で発見されました。

3区北側の遺物包含層(SF60)の掘り下げを行いました。
遺物を傷つけないように竹べらなどを使用し、掘り進めていきます。

掘り下げ後、遺物の出土状況を図化しました。

2区西側から複数の柱穴を検出しました。
アルミタワーを建てて写真撮影を行います。

ラジコンヘリによる空中写真撮影に備え、各調査区(1~3区)の清掃作業を行いました。

南から撮影した1区全景です。空中写真撮影と合わせて各調査区の全景写真を撮影しました。

8日(土曜日)に、現地にて発掘調査説明会を実施しました。
とても暑い中での開催となりましたが、約50名の方々が来跡し、調査担当者からの説明を熱心に聞いてくださいました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research