今週は非常に気温が下がり、遺構にも霜が降りました。
ラジコンヘリでの空中撮影前に、調査区を清掃しています。
天気にも恵まれ、無事ヘリからの撮影も終わりました。
来週で現場作業も終了です。
平成26年12月14日(日)に今年度当センターが発掘した成果を発表する
発掘調査速報会を行います。
チラシ(PDF)
当日はスライドを使用した調査成果の発表と
遺跡から出土した遺物の展示を行います。
入場は無料です。
昨年度の様子
発表予定遺跡
・羽黒神社西遺跡(縄文時代:村山市)
・清水遺跡(奈良・平安時代:村山市)
・八幡一遺跡(古代・中世:川西町)
・山形城三の丸跡(近世:山形市)
また特別報告として、福島県復興事業に関わり当センターから
派遣している職員の報告も行われます。
調査している天化沢A遺跡(福島県南相馬市)の概要や、
復興支援発掘調査について発表する予定です。
ぜひ皆様足をお運びください。
日時:平成26年12月14日(日) 13:00~16:10(開場12:00)
会場:遊学館 2階ホール(山形市緑町1丁目2番36号)[地図]
共催:山形県教育委員会
※県営駐車場の割引があります(総合受付で駐車カードをご提示ください)
主催・問い合わせ先
公益財団法人 山形県埋蔵文化財センター
TEL:023-672-5301(代)
FAX:023-672-5586
mail:yac@yamagatamaibun.or.jp
今年度調査説明会を行った3つの遺跡について
資料を刊行しました。
ご一読ください。
清水遺跡第7・8次
羽黒神社西遺跡
八幡一遺跡
スーパーサイエンスハイスクール事業(SSH)の一環で、
当センターで米沢興譲館の生徒に講義を行いました。
「埋蔵文化財から人類の過去に迫る」ということで、
赤外線カメラで、文字の書かれた資料の見方を勉強しました。
他にも土器や土偶の3Dモデルを
パソコン上で動かしながら色々な角度から観察してもらいました。
国宝「縄文の女神」の3Dモデル
上山市のあざみ学童クラブで縄文体験を行いました。
縄文時代の石器にじかに触れてもらいました。
弓矢体験です。
みんな夢中になって動物を狙います。
勾玉つくりも行いました。
中々思い通りの形に作るのは難しいです。
1区で新たな大きな土坑を検出しました。
5区西壁際に土坑や溝の一部が見つかったため、この部分を拡張しました。
近現代の盛土は一気に掘りますが、近世の埋めた土は慎重に掘ります。
先週に引き続き、獣骨を調査しました。
頭骨は薄くて脆いので、慎重に土をはがします。
O-2,3区の遺構面の下には、一面に黒い地層が広がっています。
この地層からは土師器(はじき)の甕(かめ)など、古代の遺物が多く見つかります。
O-3区南のの河川跡の断面を観察するためにトレンチを掘りました。
20cmほど掘り下げると水が湧き出してきます。
このあたりは現在も地下水位が高いようです。
その河川跡近くの土坑(どこう=穴)の底には、太さ約2cm、
長さ10~20cmの木が整然と並んでていました。
人為的なものかどうかは不明ですが、
記録を取ったうえで1本ずつ慎重に取り上げます。
須恵器の出土状況です。
市道南から見つかった遺構も完掘間近です。
竪穴住居跡の完掘状況です。
かまどの跡と思われる遺構も出土しました。
赤く焼けた焼土がわかります。
1区と2区の空撮を行うために、調査区内の清掃を行いました。
カメラを搭載したラジコンヘリを飛ばし、
調査区全体が写るように俯瞰(ふかん)撮影を行いました。
1区と2区の調査が終了し、遺構等の埋戻しを行いました。
3区と4区は、次年度に調査を行うため、
ブルーシートを敷いて養生を行いました。
来週の撤収に向けて、発掘機材や休憩で使ったテントの洗浄作業を行いました。
まもなく、羽黒神社西遺跡の今年度の調査が終了になります。
調査期間も残りあとわずかとなってきました。
C区では、柱穴群の完掘作業が進んでいます。
同じくC区、記録のために写真を撮っています。
こちらはA区の状況です。
遺物がまだ残っていないかどうか、最終確認をしています。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research