「2010(H22)年度」カテゴリーアーカイブ

馳上遺跡(10月4日~10月8日)


今週からは14区の第2期の表土除去が始まりました。


竪穴住居跡のカマドのそばで見つかった貯蔵穴と思われる土坑です。
土師器の甕が横倒しになった状態で見つかりました。


こちらは別の竪穴住居跡のカマド周辺の様子です。
土師器と須恵器がまとまって出土しています。
色合いも様々です。


鎌倉上遺跡(10月4日~10月8日)


調査もいよいよ終盤になりました。
調査区の全体写真を撮影するため、
住居跡を中心にきれいにしています。


南側に位置する住居跡群の完掘状況になります。
住居跡にはカマドが付かず、中央部に火を焚いた炉跡が確認されています。
出土した遺物等からも古墳時代前期の住居跡と考えられます。


管玉(くだたま)が1点見つかりました。
円筒状の玉で穴が開いています。
これを糸に通して多数連ねて、首飾り等の装身具として使われていました。


お知らせ:清水遺跡(1)・経塚森遺跡の発掘調査説明会

清水遺跡(1)・経塚森遺跡の発掘調査説明会を開催します。
ぜひ、多くの皆さまのお越しをお待ちしております。

発掘調査説明会チラシ(PDF 157KB


清水遺跡(1):遺物出土状況

遺跡名:清水遺跡(1)(しずいせき)・経塚森遺跡(きょうづかもりいせき)
開催日時:平成22年10月24日(日) 午後1時30分~3時
開催場所:村山市大字名取字清水
集合場所:名取地区遺跡発掘調査事務所(村山市大字名取3321-15)
地図を表示する


八合田遺跡(9月27日~10月1日)


表土が除去された地表面を、きれいに削っていきます。
遺構を見つけやすくするためです。


石製の鏃(やじり)が出土しました。


調査区の北東部では重機が、高速道路建設のための盛土をしています。
高速道路は八合田遺跡を通って、この盛土へとつながっていきます。
高速道路が建設される前に遺跡の記録を残すべく、慎重な調査をしています。


沼田2遺跡(9月27日~10月1日)


今週も引き続き遺構の精査作業です。
調査区の周辺では稲刈りがはじまりました。


長らくシートをかけていた所は、泥をかぶったり苔やカビが生えてしまいました。
表面をきれいにしてから遺構の精査作業に入ります。


徐々に出土する遺物が増えてきました。
出土した遺物の地点は、座標をとって位置を記録します。


北原2遺跡(9月27日~10月1日)


今週も溜まった水を汲み出す作業から始まりました。
最近は雨の日が多くなり、バケツや柄杓が大活躍しています。


北原2遺跡の南端部で行っているトレンチ調査の様子です。
主に南西側で遺構・遺物が見つかっています。


見つかった遺構・遺物の位置を記録しています。


東熊野苗畑遺跡(9月27日~10月1日)


「The 排水」・・・河川跡の遺跡のため、
雨の日の翌日は調査員・作業員総出の排水作業から始まります。


少しでも水はけを良くするために、排水溝を掘りました。
作業員の手仕事ですが、そのスピ-ドと丁寧さには驚きます。


河川跡を掘り下げると、埋もれた樹木が出てきました。
加工された跡はあるか?木の種類は?埋もれた時代は?
今後の調査が待たれます。


出土した樹木は、乾燥による損傷を防ぐために、
ラップでくるんで保護し、さらに河川跡の調査を進めます。


清水遺跡(2)(9月27日~10月1日)


ゴルフ場への道路北側の調査区から、何らかの穴と思われる遺構が見つかりました。
詳しく調べるため、底まで掘り進めていくことにしました。


ゴルフ場への道路をはさんで南側の調査区です。
ここからは、多数の土師器片・須恵器片だけでなく、住居跡がでています。
今週も新しい住居跡が見つかりました。
あわせて10棟以上検出されています。


馳上遺跡(9月27日~10月1日)


掘立柱建物跡の精査をしています。
手をいっぱいに伸ばしてようやく底に着くほどの深さです。


掘立柱建物跡の柱穴の一つです。
柱穴の底面近くには、
柱の基礎に用いられたと思われる礎石が残っていました。


竪穴住居跡の床面検出状況です。
この住居跡にはカマドがありませんが、
住居の中央部付近では火を使用していたと思われる痕跡が残っていました。


西谷地b遺跡(9月27日~10月1日)


先週末から遺跡内を通る工事用道路の移設が始まり、
調査は終盤をむかえています。


調査区南端で検出された竪穴住居跡です。
ほかの住居跡とは逆の位置の北側にカマドの煙道が伸びています。


別の竪穴住居跡では、
カマドの脇で土師器の甕が潰れた状態で出土しました。