「発掘調査速報」カテゴリーアーカイブ

清水遺跡(2)(9月6日~9月10日)


今週はB区全体の写真撮影を行いました。
カメラ位置を決めて指示を出し、
よけいなものが写りこまないように片づけからはじめます。


B区の現状です。
検出が終わって、遺構があちこちに確認できます。


A区は現在遺構の検出を進めています。
写真は柱の穴が並んで出てきたところです。
この他にも、竪穴住居跡などが見つかっています。


八合田遺跡(9月6日~9月10日)


今週から八合田遺跡の調査準備を始めました。
V字形に広がる農道の間に挟まれた草地が調査区になります。
夏草が伸び放題で、草丈が身長に達する箇所もありますので、
まずは草刈りからスタートです。


プレハブの休憩棟がまだできていないので、屋外での休憩になります。
腰を伸ばして、ふと空を見上げると入道雲は一つもなく、もうすっかり秋の空。
季節の移ろいを実感しながらの作業となりました。


北原4遺跡(9月6日~9月10日)


遺構平面図を作成しています。
遺構をよく見ながら記録しています。


レベルと平板(測量をする機械)を使用して図面を作成しています。
今週は雨が降った日もありましたが、この日はすっきりとした秋晴れになりました。


休憩用のテントです。
風で飛ばされないように、休憩後はロープと杭でしっかりと固定しています


東熊野苗畑遺跡(9月6日~9月10日)


河川跡の上面を削ると、複数の河川跡の輪郭が見えてきました。
どうやら河川は、少なくとも4回程度流路を変えたようです。


河川跡より北側の岸部では、掘立柱建物跡1棟と、
幅の狭い溝に囲まれた住居跡と思われる遺構が1基見つかりました。


調査区北端にかかる河川跡の一部を掘り下げています。
この部分の土層観察からも、河川が流れを変えたり埋没したりを
くり返していることがわかります。


清水遺跡(1)(9月6日~9月10日)


遺構の掘り下げ作業が本格化してきました。
もともと水田だったこの地区では溝跡が多く見つかっています。


掘り上がった遺構は、20分の1の縮尺で図面に記録します。


雨の日に図面の整理を行ないました。
調査区が広いため、図面用紙も数多く必要です。


馳上遺跡(9月6日~9月10日)


17区河川跡の完掘状況です。
遺物とともに、かなり大きな流木も見つかりました。


18区の様子です。
下段段丘地形に堆積したと思われる比較的新しい堆積層に
トレンチを設定して掘り下げを行っています。


堆積層(上の写真)から出土した櫛(くし)と漆器です。
しかし全体的に遺物はわずかで、
古いものから現代のものまでが入り混じっています。


鎌倉上遺跡(9月6日~9月10日)


土坑(SX133)の底面で確認された遺物の出土状況です。
木製品が多く出土します。


土坑から出土した木製品になります。
大きさは、長さ約60cm、幅約30cmで、底に足が付きます。
木を刃物などでえぐり、窪みをつけて作った刳物(くりもの)の容器と考えられます。


住居跡(ST104)カマド周辺の遺物の出土状況です。
カマドにかけていたと考えられる土師器の甕が複数見られます。