
4区の東側で確認された大溝(SD168)です。以前お伝えした3区の大溝と並行する位置にあり、出土する遺物も内耳土鍋の破片がまとまって発見されました。

前の写真の大溝から室町時代の貨幣である永楽通宝(えいらくつうほう)が出土しました

板材列をさらに掘り下げると、新たな板材が見えてきました。同じ列上と、それにほぼ直角に板材が出土しました。

現地説明会を行いました。今年度見つかった川跡や井戸跡、古墳時代の遺物包含層などの遺構と、出土した状態の遺物を見ていただきました。

台風の被害は最小限で済みましたが、やはり調査区の中には水が溜まっていました。水中ポンプで排水しているところです。

作業員さんが一生懸命に遺跡の中をきれいにした後、調査員が遺構の検出を行いました。

遺構の検出も終わり、作業員さんに組み立ててもらったタワーの上で、調査員が遺跡の全景写真を撮影しました。

岩崎遺跡の遺構検出状況の全景写真です。

塚状遺構が2基並んでいる状況です。調査区の先端に位置しているのがわかります。

上記の塚状遺構を反対側から見た様子です。断面図を取る為に分層がなされています。

細い溝が幾条も平行して出てきました。

土器の底の部分に文字が書かれています。

先週のトレンチの横にさらにトレンチを入れ、溝が続いていることを確認しました。
溝は地山を含んだ土で人為的に埋められていました。

土塁脇の4本のトレンチいずれからも溝の跡が見つかりました。
溝は現在の地形の段差に沿って掘られているようです。

大きな不定形の遺構を掘り下げると、こぶし大の石がたくさん出てきました。
焼けた土や炭も見つかっています。
寒河江中央地区農免農道整備事業の概要はこちらからどうぞ。

井戸跡から漆器椀が出土しました。木地は劣化して少々柔らかくなっていましたが、ほぼ原型をとどめています。

別の井戸跡の底からは曲げ物が半分ほど残った状態で出土しました。

土器片と共に、炭化物が多量に出土した土坑です。何に使われたのか不明です。

大学生が現場の体験実習を行いました。短い時間でしたが、貴重な体験を積んだと思います。

16-17グリッド集中地点の土器を取り上げています。一つ一つ壊さないように記録を取りながら、土を剥がしていきます。

最後に土器が埋まっていた状態の断面を記録しています。

台風9号が通過した前日(9月6日)、遺跡の北東にはきれいな虹がかかっていました

今週から山側に位置する4区の調査に入りました。調査区内に点在している切株の間を縫うようにして面整理を行いました。

山側から雨水の流れこむのを防ぐため、排水溝を設定しました。今週は台風が接近するため、ブルシートも飛ばされないよう土嚢袋でしっかり補強して台風対策を行いました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research