森の原遺跡(11月1日~11月5日)


今週の前半は雨に悩まされました。
調査区の約3分の2が水没しました。
ポンプを増やし、安全対策を施したうえで大型発電機に接続し、
常時排水を行うことにしました。


雨がやんだほんの一瞬、調査区の上空に虹が出現しました。
雨で作業が進まない中、調査担当者にとって、しばしの休息となりました。


週の後半、なんとか遺構の精査に入ることができました。
土色の変化を見ながら、慎重に掘り下げていきます。


八合田遺跡(11月1日~11月5日)


降雨による調査の遅れを取り戻すべく、懸命に作業をしています。
役割を分担して、遺構の掘り下げや図面作成などを並行して行っています。


遺構の断面を調べるために、半分だけ掘り下げた状態です。
黄色の明示板で標識された釘の頭の位置が、遺構断面図を作成する際の基準点となります。


夕方にふと東の空を見ると大きな虹がかかっていました。
今回の調査が、遠い過去の文化を現代に伝える虹の架け橋となることを願いながら、
一日の作業を終えました。


沼田2遺跡(11月1日~11月5日)


11月に入り冷たい風が体にしみいるようになってきました。
調査区から見える葉山も雪化粧しはじめました。
防寒対策をきっちり行い、作業にのぞみます。


写真等の記録をとるために、遺構をきれいにする作業も忙しくなってきました。
色々な道具を駆使してきれいに掃除をしていきます。


柱穴と思われる遺構です。
調査区の北側では同じような柱穴がいくつか確認されました。


東熊野苗畑遺跡(11月1日~11月5日)


引き続き河川跡を掘り下げていきました。
木や木の実などがたくさん出土しました。


遺跡の広がりを調べるために、調査区より西側に6か所のトレンチを設けて、
掘り下げを行いました。


調査区の南側を拡張したおかげで、これまで一部分しか確認できなかった住居跡(ST10)は、
全体の規模がわかるようになりました。


拡張区南西側では、須恵器の破片がまとまって出土しました。
大きな甕の肩部にあたります。


測量器を2台使って、一気に測量図の作成を行いました。


順次、河川跡の掘り下げを進めていきます。
水、泥、砂、残存した流木との闘いですが、
ときおり顔を出す土器の破片や石器が、
苦労を和ませてくれます。


清水遺跡(2)(11月1日~11月5日)


発掘調査事務所の駐車場から、
きれいな虹が見えました。


平安時代の竪穴住居跡です。
柱の跡、カマドの跡もきれいに残っていました。


カマド跡です。
上の部分は壊れています。
赤く見える土は、焼けてしまった土です。


発掘調査はいよいよ佳境に入ってきました。
調査区内には竪穴住居跡がたくさん見つかっています。
カマド跡の周りなどは特に慎重に調査を進めています。


西谷地b遺跡(11月1日~11月5日)


今週は天候が悪く、
度々雨が降る不安定な空模様の下での作業となりました。


雨が続くと調査区が水没します。
ブルーシートの下には大きく深い柱穴が多数あるので、
調査区内を歩くときは注意が必要です。


発掘調査説明会で展示する遺物を洗浄しています。
遺物を温水と冷水に交互につけて土を落とします。


馳上遺跡(11月1日~11月5日)


11月4日に山形県立米沢女子短期大学の学生25人が発掘体験に訪れました。
みなさん熱心に職員の説明を聞いていました


説明を聞いた後は、作業員と一緒に
竪穴住居跡の掘り下げを体験してもらいました。


これは、竪穴住居跡のカマド跡です。
そこから土師器の甕が潰れた状態で出土しました。