
県C区から、竪穴住居が検出され、その状況の写真撮影を行いました。
調査区の外にも範囲が広がる、完全な姿で検出することはできませんが、
カマドや煙道が確認でき、土器も集中して出土しています。
今後は、さらに掘り下げを進め、土器の形態等をもとに、住居の年代や性格を推測していきます。

秋空の下、先週に引き続き、川跡の掘り下げを進めました。
川跡は、調査期間の制約上、調査区内のすべての場所を掘り下げることは難しいため、
調査区内の複数の場所にトレンチを設定し、断面の撮影や図化を進めていきます。

SG6河川跡の掘り下げを続けています。
土の違いを確認しながら慎重に掘り下げます。
水が湧き出す砂層になると、比較的壊れていない土器が見つかるようです。

SK34土坑の精査をしています。
十字状に土層確認ベルトを残したところ、中央付近に土器がみつかりました。
どのように土や土器が埋まったのか観察しています。

SK34土坑を上から撮影しました。
直径約70cmの範囲に須恵器甕の破片が集中しています。
意図的に埋められていることが考えられます

赤色の土が出ているところのみ釘で線.を引きます。

白色の頁岩です。表面は滑らかです。
石器の一片と考えられます。

北斜面溝から出土した石器です。
二つとも近くの場所から見つかりました。

縄文の遺物が出ている地点の面整理を行いました。
土の色の違いが見えにくい部分もあるので、両刃鎌で丁寧に削ります。

面整理を終え、遺構を検出した状況です。
土坑跡などが見られました。

遺物としては石器が多く見つかっています。
写真は石匙(いしさじ)です。

石器がまとまって見つかった地点もありました。

26日に、天童市の蔵増小学校の皆さんが遺跡見学に来てくれました。
とても熱心に説明を聞いてくれました。

今週から土器集中区の本格的な作業に取り掛かりました。

遺物を取り上げる前に、全景写真を撮影しました。
これから記録作業を行いながら、順次取り上げていく予定です。

土坑から古銭が三枚くっついて出土しました。
遺物が出るとわくわくしますね。

大きな土坑が掘りあがりました。

図面作成をしています。
砂地に掘りこまれている遺構を崩さないよう、作業を進めています。

B-3区は、遺構の掘り下げがほぼ終わりました。
石組の炉の跡(写真中央左)や、
陶磁器の破片と炭が多く出土した土坑(大きな穴)などが見つかりました。

東隣のB-2区では、2基見つかった井戸跡の精査が進んでいます。
その1つでは、地表から約2mの深い場所でほぼ完全な形の陶磁器が出土しました。
薄緑色の釉薬がかけられた瀬戸焼の皿のようです。

同じ井戸跡からは、古銭も出土しました。
上の部分が欠けていますが、「永楽通宝」であることがはっきりわかります。

今週は、川跡の掘り下げ中心に調査を進めました。
川跡からは、多くの土器片が出土しています。

また、B区から、東西方向に延びる中世の溝跡が検出されました。
一昨年の西谷地b遺跡第2次調査においても、中世の溝跡が検出されていることから、
その関連性が考えられます。

その溝跡から出土した“下駄”です。
出土した時点で半分程度が欠けている状態でしたが、“下駄”の“台”と“歯”が残っています。

SG6河川跡の掘り下げを行っています。
土を運搬する道を確保しながら、掘り下げを進めています。

SG6を一部、底まで掘り下げました。
底からは、ほぼ完形の土器や木製品が多数見つかっています。

SG6河川跡で見つかった木製の鍬(くわ)です。
ほぼ完形の状態で、縦30cm、横17cm、厚さ4cmです。
柄(え)を差し込む穴もしっかり残っています。

南斜面の掘り下げ状況です。
厳しい残暑の中、検出が進みます。

杭の付近から出土した石器です。
基部が細くなっています。

東側斜面から出土した黒曜石とみられる石材の石器です。
この大きさは初めてです。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research