水林下遺跡第2次(8月2日~6日)


C区西側に残された遺構について、精査を行い、遺構が埋まった過程やその構造、出土する遺物について詳しく調べ、記録作業を行いました。C区西側では、柱穴や土坑が数基確認されました。


C区西側の遺構精査が終わったため、C区西側全体の記録作業をドローンを用いて行いました。


ドローンで上空からの写真をたくさん撮影し、それらの写真から3D画像を作成しました。ドローンを用いた記録作業は、より効率的に、かつ正確な位置記録を行うことができます。


C区西側の記録作業が終わったのち、C区東側の遺構について精査を行いました。猛烈な炎天下での作業となりました。


山形城三の丸跡第22次(8月2日~11日)


今週も暑い日が続きました。その中でも作業は続きます。本格的に2区の調査に入りました、2区は南北2区画に分けて調査をしていきます。こちらは南側の調査区で面整理をしているところです。


こちらは北側の調査区になります。掘り下げを行っているのは溝もしくは整地層と考えられる遺構です。江戸時代の遺物が出土しました。


北側の調査区を完掘した状態です。後世の攪乱により、大部分が削られていました。また、3~10cmの石が広く堆積しており、遺構はあまり確認できませんでした。


杉沢C遺跡(8月2日~11日)


旧河道の遺物包含層から縄文土器がまとまって出土しました。土圧で押しつぶされたのか細かく砕けています。


土器のまとまりも3Dモデルを作成してから取り上げます。画像上部の青い四角は、解析用写真のカメラ位置と撮影方向を表しています。


完成した3Dモデルです。平面的な出土位置や高さの記録にとどまらず、土器片の傾きや重なり方など細部の出土状態をいろいろな角度から再確認できます。


杉沢C遺跡第2次(7月26日~30日)


遺構検出を終えた調査区の詳細な3Dモデルを作るため、空撮より低い高度で撮影を行ないました。4mの角材にコンパクトデジカメを取り付け、Wi-Fi接続したスマートフォンでシャッターを切ります。


約250㎡の調査区に対して、アングルを変え少しずつずらしながら撮った写真230枚をパソコンで解析しています。


完成した調査区の3Dモデルを真上から見た画像(上が北)で、左上は赤枠範囲を拡大したものです。柱穴の柱痕部分もはっきりわかります。この画像を下図にして遺構検出図が作成できます。


水林下遺跡第2次(7月26日~30日)


先週の県内では、台風や局所的な豪雨がありましたが、鳥海山頂に沸き立つ積乱雲がみえるものの、遺跡のある女鹿一帯ではほとんど雨が降りませんでした。


本格的な暑さのなか、C区西側の遺構精査を行いました。


遺構精査では、遺構のなかに堆積した土がどのような過程で埋まったのかを調べるために、まず半分を掘ってその断面を観察し、記録します。C区西側では、杭や柱穴の可能性がある遺構が数基確認されました。


市町村巡回展『発掘された庄内町の遺跡』(8月2日~12日)

今年度より山形県内で発掘された成果を公開展示する市町村展が開催されます。記念すべき第1回目は庄内町です。

庄内町文化創造館 響ホール  1階コンコースにて、
企画展『発掘された庄内町の遺跡』を開催しています。
これまで発掘調査が行われた庄内町の遺跡、6遺跡の遺物を
一挙公開です。昭和に発掘されたものが多く、今回初めて皆さんの目に触れる遺物もたくさんあります。
ぜひこの機会に庄内町の歴史に触れてください。

[展示期間]
令和3年8月2日(月)~8月12日(木)

[展示場所]
庄内町文化創造館  響ホール  2階町民ギャラリー

[開館時間]
9:00~22:00

[ギャラリートーク]
令和3年8月8日(日)14:00~ 予約不要

リーフレット(PDF

なお展示・ギャラリートークへお越しの際は
新型コロナウィルス感染対策にご協力をお願いします。


山形城三の丸跡第22次(7月19日~21日)


毎日、暑い日が続いています。その中でも作業員さんはきびきびと作業を行ってくれます。


調査区中央にある大きな土坑を掘り上げました。近世の陶磁器や、銅で作られた板状の遺物が出土しました。1区の作業は終了し、来週から新しい調査区に入ります。


杉沢C遺跡第2次(7月19日~21日)


遺構検出が一段落ついたところでドローンによる空撮を実施しました。厳しい日差しが照りつけるなかでの撮影となりました。


3つの排土山のある場所(写真中央)が昨年度の調査範囲で、隣接する左側の三角形部分と右側のL字形部分が今年度調査区です。土偶出土で知られる杉沢A遺跡は奥の山麓に位置します。


昨年度調査区の空撮画像(赤枠内)と合成してみました。昨年度調査区の南側を東西方向に走る旧河道の黒色土が、今年度の西側調査区(写真左側)で南へ曲がる様子が見て取れます。


水林下遺跡第2次(7月19日~21日)


C区のⅤ層上面に残された遺構の検出を行いました。7月の中旬でしたが、すでに真夏の暑さの中で、作業を行いました。


平安時代のころと思われる土師器の坏(つき)が出土しました。水林下遺跡では、摩滅した土師器の破片が多く出土しましたが、このように残りの良いものは珍しいです。


遺構検出が終わり、C区全体の写真をドローンを使って撮影しました。


比較的平坦な場所には、柱穴や溝などの遺構が残されていました。また、写真のように、遺跡が日本海に近いことがよくわかります。


Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research