「埋文やまがた60号」を公開しました。
是非ご一読ください。
お知らせ:「山形県発掘調査速報会2017」について(3月11日)
平成30年3月11日(日)に「山形県発掘調査速報会2017」が開催されます。
県内各地の最新の調査成果の発表のほか、出土遺物の展示・解説もございます(報告遺跡の詳細は下記をご覧ください)。皆様のご来場をお待ちしております。
※入場無料。申込みは不要です。
チラシ(PDF)
日時:平成30年3月11日(日) 13:00~16:20(開場12:00)
会場:遊学館 2階ホール(山形市緑町1-2-36)[地図]
※県営駐車場の割引があります(入館時と退館時に1階総合案内受付に駐車券を提示してください)。
主催:山形県教育委員会
共催:山形市教育委員会・米沢市教育委員会・公益財団法人山形県埋蔵文化財センター
問い合わせ先(主催)
山形県教育庁 文化財・生涯学習課
(文化財振興担当)
〒990-8570 山形市松波二丁目8-1
TEL:023-630-2879・2880
研究紀要刊行事業等へのご協賛ありがとうございました
平成29年11月~12月
研究紀要刊行事業等へ協賛をいただいた皆様
温かいご支援どうもありがとうございました。
◆法人・団体の皆様(五十音順)
環清工業株式会社 様
株式会社サンライズ機工 様
中山地区会 様
山形県教育庁文化財・生涯学習課有志ご一同 様
公益財団法人山形県生涯学習文化財団 様
当ホームページへの掲載を希望されなかった方 2団体 様
※計7法人・団体
◆個人の皆様(五十音順)
青山 崇 様
阿子島 功 様
安彦 政信 様
稲村 圭一 様
大類 誠 様
小笠原 正道 様
奥山 賢 様
小野 忍 様
菅野 滋 様
草刈 信博 様
齋藤 稔 様
佐藤 鎭雄 様
佐藤 庄一 様
渋谷 孝雄 様
角屋 由美子 様
竹田 純子 様
中嶌 寛 様
長橋 至 様
廣瀬 渉 様
松田 国明 様
向田 明夫 様
村山 賢司 様
渡邉 弘明 様
当ホームページへの掲載を希望されなかった方 23名 様
※計46個人
いただいた貴重なご寄附1,348,000円は、研究紀要刊行事業をはじめとする普及啓発事業充実のため、有効に活用させていただきます。誠にありがとうございました。
◆理事長から感謝状が贈呈されました◆
環清工業株式会社 様 (平成29年11月22日)
お知らせ:埋蔵文化財センター『考古学講座』を開講します
平成29年度『考古学講座』として、2種類の講座を開講します。「センター談話会」は、センター職員による個人研究の発表会・勉強会です。また、「特別講演会」は、センターの職員研修として実施するものですが、一般の方の聴講も大歓迎です。
聴講は無料で事前申し込みも必要ありませんので、お気軽にお越しください。
センター談話会
第1回:3月1日(木)18:00~19:00
テーマ『墨書土器から見た山形県の古代氏名』(植松暁彦)
第2回:3月8日(木)18:00~19:00
テーマ『漆の考古学はじめの一歩 ~漆から何がわかるのか~』(木村恵理)
特別講演会
日時:2月20日(火)9:50~11:55
演題:『中国鄴城における仏教考古学上の重要発見と研究』
講師:東北学院大学大学院客員教授 何 利群 氏
解説:東北学院大学教授 佐川正敏 氏
場所:(公財)山形県埋蔵文化財センター 1階 多目的ホール
(正面玄関より入ってすぐ右手の部屋になります。)
その他:特別講演会は、講演開始後や満席の場合は入場をお断りすることがあります。お早めにお越しください。
サンライズ機工様のご協賛に対し、感謝状を贈呈しました
生涯学習講座:霞城学園高校(11月30日)
野田遺跡・下中瀬遺跡(11月27日~11月29日)
今週は天候にも恵まれ、井戸枠の隅柱や横木などを取り上げました。約1,000年前のものですが、取り上げてもしっかり形を保持していました。
井戸枠材の取り上げと共に、重機により調査区の埋戻し作業も行いました。最終週の鳥海山は中腹までもう真っ白です。
調査最終日に、最後に取り上げた大型の井戸枠材や発掘器材などをトラックに積んで調査が終わりました。半年間、炎天下の日も雨、雪の日も働いてくださった地元作業員の皆さん、ありがとうございました。
同じく調査最終日には、事業主体の国土交通省酒田河川国道事務所の担当者の方に埋戻し状況を見ていただき、現地引き渡しも行いました。今後は、上山市のセンターに戻り、出土品の洗浄や注記、復元、図面作成をして、両遺跡の実態をより明らかにしていきたいと思います。
野田遺跡・下中瀬遺跡(11月20日~11月24日)
環清工業様のご協賛に対し、感謝状を贈呈いたしました
整理室からこんにちは(清水遺跡第1~7次)
村山市に所在する清水(しず)遺跡は、平成22~26年度に発掘を行った遺跡で、奈良時代から平安時代にかけての集落跡になります。
清水遺跡では、大量の土器が捨てられた溝跡が発見されています。
そこから出土した土器を洗ってみたところ、墨で文字が書かれているものがたくさんあることがわかりました。
これらは墨書土器(ぼくしょどき)と呼ばれ、出土状況から祈りや祭りに関して使用されたものと思われます。
中でも注目されるのは「縄」と書かれたものです。
「万」や「千」、「王」といった語句は、墨書土器に記される祈りの文字として多く出土するのですが、「縄」の字はほとんど出土しません。
全国的に同じ文字を探すと、富山県の任海宮田(とうみみやた)遺跡からのみ、大量に「縄」の墨書土器が発見されていました。
奈良時代から平安時代にかけての山形県では、国家的な開発計画のため全国からたくさんの人びとが移住させられたことがわかっており、北陸からの移民も多かったとされます。
この「縄」が意味するものが人名なのか地名なのかはわかりません。
とはいえ、ふたつの遺跡で見つかった「縄」の字のつながりは、富山から山形へやってきた人びとの存在を思わせる発見となりました。