整理室からこんにちは(八反遺跡)

2011年から3年間発掘調査を行なった東根市の八反遺跡は、現在報告書作成作業を行なっています。

以前お知らせした一括出土銭は、無事に保存処理が終了し、センターに帰ってきています。

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出土した状態のまま保存処理を行なったため、このままでは内部の様子を知ることができません。

そこで、病院などでお馴染みのX線CT撮影を行ないました。内部の様子が3次元で記録されるため、あらゆる角度から観察することができます。

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古銭は約100枚を一つづりとした緡(サシ)と呼ばれる単位になっています。

1段に16本、5段で80本のサシが納められていることがわかりました。約8,000枚の古銭が入っていることになります。

4本から5本のサシをひとまとまりとして曲物に納めていった様子が見て取れます。(下の写真をクリックすると動画になります)

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今後、古銭の枚数や種類を調査していく予定です。


上竹野遺跡第2次(7月11日~7月15日)

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1区で検出した遺構の掘り下げを行いました。
弥生時代中期頃の土器片が出土しています。

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5区も遺構の掘り下げを行っています。
ピットが多いので、掘立柱建物跡の可能性を視野に入れて発掘していきます。

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大蔵小学校の5年生が発掘に参加してくれました。
将来の考古学者が生まれるかもしれません。


馳上遺跡第8次(7月11日~7月15日)

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川跡から平安時代の坏が見つかりました。
これらの遺物から平安時代の河川跡と思われます。

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週後半の雨で調査区内に大きな水たまりができました。
丁度河川跡の上に水がたまっており、当時の川の様子が偲ばれます。

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雨の合間を縫って、事務所周辺の環境整備も行っています。


元立北遺跡(7月11日~7月15日)

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元立北遺跡の調査が大詰めを迎え、調査区の完掘全景写真を撮影しました。

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調査区中央の竪穴住居は古墳時代の構築と考えられ、カマドや土坑・柱穴などが確認できました。
柱穴の一部には柱と思われる木製品が残存していました。

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掘りあがった状態の遺構の平面図を作成し、調査を終了しました。


Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research