
上山南中学校の生徒さん5名が、3日間の職場体験に来てくれました。
はじめに、上竹野遺跡で採取した土の中から遺物を探す作業を行いました。

分別作業の次は、土器の拓本に挑戦です。弥生土器に画仙紙という専用の和紙を当て、墨を打って表面の文様を写し出していきます。

2日目は羽黒神社西遺跡から出土した縄文土器の接合作業を体験しました。
一面に広がる破片の中から接合する土器を探すのは一苦労ですが、皆さん楽しんで作業をしてくれました。

体験の締めくくりは勾玉作りです。
硬い琥珀を頑張って削り、自分だけの特製勾玉を作りました。

表土除去を終えて、陶磁器類を多く含んだ層が出てきました。
遺物を壊してしまわないよう、手作業で掘り下げていきます。

遺構検出を終えて、撮影の準備です。
遺物と炭化物を多く含んだ層の下に河川の堆積土と思われる層があり、その下から遺構が見つかりました。

野田遺跡の様子です。今週初めの豪雨のため、週初めは排水作業と土留め作業に追われました。

遺構検出と白線引き作業を行いました。来週も雨の予報があるため、遺構の外縁に石灰で白線を引き、遺構の輪郭線が消えないようにしました。

県内市町村の埋蔵文化財担当者研修会が野田遺跡で開催されました。遺跡の分布調査のほか、発掘調査での面整理や遺構の記録など、一連の作業の研修が行われました。

今週から八幡一遺跡の調査を開始しました。
今回の調査区は、3年前に調査した場所に隣接した部分となります。
重機で地山が出るまで土を削っていきます。

周辺には水田や畑のための水路があるため、調査区に溝を掘って水はけを良くする工夫をします。

写真中央の黒い丸に見える部分は井戸跡と思われます。
前回の調査でも井戸が確認されており、かなりの深さになると予想されます。

7月は初日から2日連続の雨休み。週の半ばにようやく作業開始。
まずは排水作業からです。

1枚目の写真の排水後に仕上げた、竪穴遺構の土層断面です。
底面で平安時代の土師器や須恵器が出土しました。

そのアップの写真です。土層の構成物の種類や粒子がふぞろいで、
人為的に埋め立てた堆積層の特徴がよく表れています。
(公財)山形県埋蔵文化財センターでは、夏休み期間中に体験活動を含めた特別企画を開催します。
主にお子さんが対象ですが、大人の方だけでも大歓迎です。

リーフレット(PDF)
期日:平成29年7月18日(火)~8月18日(金)
【土・日・祝日はお休みです。】
時間:午前9時~午後4時
会場:(公財)山形県埋蔵文化財センター

今年度も国道112号の拡幅にともなう山形城三の丸跡の調査が始まります。
発掘器材を現場に運び出し、いよいよ調査開始です。

調査区を二分して、まずは東側から調査を行います。
隣接する調査区には陶磁器類が大量に出土した溝があり、この調査区に続いていると考えています。

野田遺跡では、先週重機による表土除去が終了したため、本格的に遺構検出に入りました。
溝跡や井戸跡などが調査区西側から確認されました。

野田遺跡の井戸跡の様子です。
面整理により木枠のある井戸跡の掘方の大きさや平面形態も明らかになってきました。

下中瀬遺跡では、先週に引き続き遺構精査を行いました。
移植ベラや鎌を使って丁寧に掘り下げていきます。

溝(水路)の一角で、水場と考えられる方形の木組遺構が見つかりました。
木枠(側板)の内側に多量の陶磁器が取り残されています。

側板の外側には柱が方形に巡り、内側には炭化材も残っていました。
水場には上屋が架かっていたようです。

山形県立山形盲学校中学部の生徒さん3名が体験学習に来てくれました。
まずは縄文服を着て、縄文の女神像の前で記念撮影です。

火起こしに挑戦です。なかなか火がつかず苦労しましたが、最後には成功者も!皆さんよく頑張りました。

石器でクルミを割って、縄文クッキーを作りました。
香ばしくていいにおい!お味も好評でした。

本物の土器や石器に触れる貴重な体験。
形や大きさ、触り心地がそれぞれ違います。
用途や作られた時期によって、いろんな土器や石器があることを勉強しました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research