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羽黒神社西遺跡(8月18日~22日)


18日と19日には、仙台の東北学院大学文学部歴史学科の佐川正敏教授の指導のもと、
本遺跡で学生さんの考古学実習が行われました。
暑い中での実習でしたが、土の中から出てきた遺物をみて、興味津々の様子でした。


今週は、3区の北側と4区の面整理を行いました。
調査区の標高が高い部分に、土坑や焼土などの遺構が多いことがわかりました。


4区から縄文時代中期の土器が出土しました。


4区では、縄文時代早期の尖底土器の底部が出土しました。
底が尖った土器で、地面に突き刺すようにして使われたと考えられています。


山形城三の丸跡14次(8月18日~22日)


K-2区の石組み遺構は、3段目・4段目と精査を進めています。
中には直径50cmを超える大きな石もあるので、たいへんな作業です。


石組み遺構4段目の状況です。
石組みの内側に一辺約120cmの正方形の木組みがあったようです。
四隅の柱の跡がはっきりと確認できます。


木組みに使われていた木材の一部が、腐らずに残っているのが見つかりました。
この遺構の年代や性格を知る手がかりになるでしょうか?


羽黒神社西遺跡(8月11日・12日)


4区の西側には、大量の土器片や石器が分布していました。
先週、遺物の取り上げを行った後、今週はさらにその範囲を掘り下げました。
掘り下げたところ、遺物がさらに出土しました。


4区の南東部を掘り下げたところ、袋状土製品が出土しました。
本調査では、2点目の出土になります。


4区の南東部、袋状土製品が出土したところの近くで、土偶の足の部分が出土しました。


出土した土偶の足の部分を洗ってみると、表面に精緻な文様が施されていることがわかりまました。
元の大きさを考えると、かなり大きな土偶であった可能性があります。
今後の調査で、残りの部分が発見されることが期待されます。


4区の南東部の黒色土が拡がる範囲に、
地層の状態を調べるために、細長いサブトレンチを設けました。


サブトレンチの南側では、少なくとも3個の土器がその場所で潰れた状態で出土しました。
黒色土が拡がる範囲に、住居などの遺構がある可能性が考えられます。


清水遺跡第7・8次(8月11日・12日)


写真撮影のために、地面を削ってきれいにしています。
土の色がよく出ているのがお分かり頂けるでしょうか。


写真撮影の前にタワーを立てています。


遺跡の範囲は南側にも広がっています。
草がものすごく繁茂しているので汗だくになりながら草刈りを行います。


上山城イベント「昔の人の生活を知ろう!」(8月17日)

8月17日(日)に上山城で、体験イベント「昔の人の生活を知ろう!」と、
現在開催中の企画展のギャラリートークを行いました。


企画展「上山と周辺の弥生・古墳時代」についてギャラリートークを行いました。
みなさん熱心に話を聞いてくれました。


体験イベントでは勾玉作りを行いました。
今回は琥珀の勾玉です。
固く小さい勾玉に悪戦苦闘しながらも、みなさん上手に出来上がりました。


毎年恒例の弓矢体験は、今年も大人気!
夢中になって獲物を狙います。


『バスで遺跡を見に行こう!~むらやま縄文の旅~』のご案内

『バスで遺跡を見に行こう!~むらやま縄文の旅~』を開催します。

バスで村山市を中心に縄文遺跡を巡ります。

basutua26

チラシ(PDF

復元された竪穴住居(中村遺跡)

現在発掘調査中の羽黒神社西遺跡

日時:平成26年9月28日(日) 9:00~16:00
対象:小学校6年生以上の方(小学生は保護者同伴)
定員:30名程度 ※先着順とさせていただきます
参加費:無料
持ち物:歩きやすい服装・昼食・飲み物・雨具など
集合場所:上山市弁天 旧埋蔵文化財センター(現山形県文化財・生涯学習課 埋蔵文化財室)

申し込み方法:講座名・氏名・住所・電話番号・年齢を記入し、
ハガキ・FAX・メールのいずれかの方法でお申し込みください

締め切り:9月8日(月)必着

お問い合わせ・申し込み先
公益財団法人 山形県埋蔵文化財センター
担当 総務課企画情報室
〒999-3246 山形県上山市中山字壁屋敷5608番地
TEL:023-672-5301 FAX:023-672-5586
mail:yac@yamagatamaibun.or.jp


平成26年度「遺跡を掘ってみよう」(8月10日)


8月10日に「遺跡を掘ってみよう!」が開催されました。
台風が近づき天候が不安定な中、30名の皆さんが全員参加してくれました。
まずはじめに遺跡の説明と、発掘の仕方をお話ししました。


実際に現場で作業開始です。
みなさん雨がっぱで準備万端!
今回は羽黒神社西遺跡、山の斜面の調査区で縄文時代の土器を探しあてます。


最初はこわごわ掘り始めました。
「何か出てくるかな?」


掘り進めていくと縄文土器が次々と見つかりました。
雨にも負けず、みなさん楽しそうに発掘体験をしてくれました。

 

また、今回「遺跡を掘ってみよう!」には30名の定員に対して、
100名近くのご応募がありました。
多数のご応募ありがとうございました。