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馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(8月27日~31日)


今週から、新たな調査区(県B区)の調査に入りました。
写真は、遺構検出面の面整理を終え、
検出した遺構の輪郭を一段掘り下げているところです。
今後、さらに面整理を行い、遺構の検出を行っていきます。


遺構の検出を終えた場所から、遺構検出状況の写真を撮っていきました。
今回の調査区からは、柱穴、土坑、溝跡、川跡等の遺構が検出されています。
写真撮影を終えた場所から、遺構の掘り下げや図面の作成を行い、
遺構の状態を精査していきます。


実習生にとっては初めての図面作製でしたが、調査員の説明を受け、
実際に遺構の実測や断面図の作成を行いました。
インターンシップは今週で終わりですが、今回の実習で得たことが
今後の学生生活や自身の研究の一助になれたら、調査担当者としても幸いです。


森の原遺跡3次(8月27日~31日)


現在の調査面を一段掘り下げて、遺構の有無を確認しました。
土坑や木倒痕などが見つかりましたが、全体的に遺構は希薄のようです。


湿地跡よりも古い河川跡の掘り下げを行いました。
火山灰が堆積していたり、須恵器片が出土していることから、
平安時代の河川跡の可能性があります。


蝉田遺跡(8月27日~31日)


土坑(SK009)から出土した土師器です。
形や大きさなどから10世紀頃と推測されます。


遺構検出が今週で終わりました。
写真は調査区の北東部分を撮影したものです。
土を観察する限り、木が倒れた痕跡や、自然な土の堆積が多く、
遺構は少ないことがわかりました。


遺構検出後、遺構精査(遺構掘り)を開始しました。
SK001という大型の土坑を調査しています。堆
積した土を観察するため、長軸・短軸方向で畔を残して掘り下げを行っています。
観察の結果、土坑がもう1基(SK009)存在することがわかりました。


八反遺跡2次(8月27日~31日)


B区第2面の面整理作業を行っています。
ジョレンを使って遺構を見やすくします。


B区第2面の遺構検出状況です。
土坑、溝跡を中心に数多くの遺構が見られました。


中央部には土壇状の大型遺構が検出されました。
多くの列石、集石から成っています。
また、周辺からは古銭、刀子などの鉄製品、中世の陶磁器が見つかりました。


山形城三の丸跡11次(8月27日~31日)


C-2区で見つかった2つめの井戸跡です。
底までの深さは2mを超えました。石組みが見事です。


D-2区の調査も完了に近づきました。
3棟見つかった竪穴住居跡の中でも、調査区中央部の住居跡からは、
土器片などの遺物が多く出土しました。


その住居跡北東部(前の写真左下)の土坑から出土した土師器の杯です。
ほぼ完全な形をとどめており、内側が黒くなっているのがわかります。


D-1区に隣接するD-2区東部にある直径約1mの大きな柱穴跡には、
全て直径約50cmの礎石が入っていました。
南北方向に4つずつ、2列見えています。大型の建物があったのでしょうか。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(8月20日~24日)


今週から2週間の日程で、インターンシップとして米沢女子短期大学の学生2名が、発掘調査の仕事体験に来ています。
はじめに自己紹介を行い、その後、調査区内で遺構の掘削や精査など、実際の発掘調査を体験しました。


空中写真撮影に向け、掘立柱建物跡の柱跡の掘り下げを行いました。
柱跡は、写真からもわかるように、大人1人がすっぽり入るくらいの大きさです。


お盆前に現地説明会を終え、今週は空中写真撮影を行いました。
写真は、北方向から撮影したもので、東北中央自動車道の福島‐米沢間の工事が着々と進んでいることがわかります。