上山市中学校キャリアスタートウィークの一環で
3名の中学生が3日間センターの仕事を体験しました。

実際に出土した遺物の洗浄作業です。
みんな集中して作業をしています。

展示遺物の入れ替えの作業です。
最初の内、恐る恐る触れていましたが、
後になるとテキパキと仕事をしてくれました。

体験で使う道具の修理をしてもらいました。
みんな中々器用で、出前授業などで壊れた道具を直しました。

ラジコンヘリを使い、今回の調査が終了した調査区の空中写真撮影を行いました。

ラジコンヘリで撮影した写真です。
今回の調査区は、南北に約170mと、縦に長い調査区で、主な遺構としては、竪穴住居4棟、掘立柱建物跡2棟が検出されました。

空中写真撮影が終了後、新たな調査区の発掘調査を開始しました。
先週まで調査していた場所に隣接する場所です。
今週は、調査区周辺の除草やフェンスの設置といった環境整備を行い、重機を用いた表土の除去も行いました。

調査員の説明を聞く子どもたちです。
見てください、この真剣な目を。

火起こし体験は25分と短いチャレンジ時間でしたが、この日は、とても火の付きが良かったです。
約5割のチームで成功しました。

学校の近くからヨモギをとってきました。
石器ではさすがにヨモギの茎は硬かったようです。

表土除去中に出土した遺物、石斧です。
山形県内での出土は大変珍しいそうです。

同様に出土した、石べらと考えられる遺物です。

先週に引き続き、調査区(3区)の土坑(SK53)の掘り下げを行いました。
完形の土師器坏(はじきつき)が出土しました。

調査区(4区)の溝(SD60)の掘り下げを開始しました。

溝(SD60)を掘り下げたところ、焼けた石と土師器片(はじきへん)が複数出土しています。

ようやく重機械による掘り下げが終わりました。
遺構や遺物が見つかる場所にブルーシートを敷いて保護しています。

白い火山灰が見つかっています。
火山灰は、十和田火山が噴火した際(西暦915年)のものだと考えています。
噴火した時代の土器も一緒に見つかっています。

A区溝跡の断面写真を撮る様子です。
日差しが強い時は、ベニヤ板などを立てて、一面影で覆うようにします。

B区の遺構精査を本格的に開始しました。
断面の様子を知るために、半分ずつ慎重に掘っていきます。

今週も梅雨らしくない晴天でした。作業も順調に進んでいます。

調査区の北から南に流れる河川跡に沿って、土師器・須恵器等の遺物が大量に出土しています。
古代の人々によって廃棄された物でしょうか。

勾玉の未成品も見つかりました。
大きさは5円硬貨と比較して見てください。
両面には穴を開けようとした痕跡がありますが、貫通していません。

先週に引き続き、トレンチを掘りました。

新しい時期に埋め戻された土の下に、褐色の砂層が現れました。

D-1区の遺構の精査(掘り下げ)は、東部から西部へと順調に進んでいます。
東部では遺構平面図作成など、記録作業に入っています。

C-1区では、検出した遺構の精査を開始しました。
土の色を見ながら、慎重に掘り下げていきます。

C-1区で検出された直径約3mの土坑(穴)です。
掘り下げると、その中央部に30~50cm大の石が円形に並んでいるのが見つかりました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research