加藤屋敷遺跡の調査説明会を開催します。
ぜひご参加ください。
日時 平成19年9月21日(金) 午前11時~
場所 南陽市川樋字加藤屋敷 (集合場所・駐車場)
成果
加藤屋敷遺跡は、縄文時代・奈良・平安時代の集落跡で、JR中川駅から西へ約500mのところで、鷹戸山と岩部山に囲まれた緩やか な傾斜地に立地しています。
今回の第2次調査では、縄文時代の住居跡と考えられる遺構の他、溝跡や土坑・柱穴、そして1次調査区から続く河川跡が見つかっています。出土した遺物には、縄文土器や石器のほかに、河川跡から奈良・平安時代の曲げ物やワッパ、柄杓、皿などの木製品や土師器・須恵器などが出土しています。
加藤屋敷遺跡現場事務所 担当 氏家信行 ℡ 090-1499-1317
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新しい調査区(A区)の調査を開始しました。
まずは表土を重機ではがします。
左側の土手は、上の寺遺跡の中心部と考えられる場所を囲む土塁です。今回は土塁の外側を調査します。

上の写真の地区から一段下がった地区(B区)です。先々週のトレンチ調査をしている斜面の上にあたります。

コの字型に廻る溝の部分を調査している様子です。

大溝からはすり鉢などの陶器などが出土しています。この溝の土は堅く締まっていて、掘り下げるのが大変です。

お盆休みの間に隣の畑のひまわりが人の背丈よりずっと大きく育ってました。

昨年度の調査区から続く河川跡の調査状況です。土器や木製品が出土しています。遺物は記録を取り、順次取り上げています。

古墳時代前期の中型の壺形土器が出土しました。埋められた状態を確認するため、半分を断ち割りましたが、掘り込みは確認できませんでした。

その壺形土器を取り上げているところです。包帯を巻き付けて壊れないようにしています。

取り上げ作業は無事終了しました。

出土した古墳時代前期(4世紀後半)の土器の写真撮影を行いました。

そのアップの写真です。小型の甕や壺が纏まっています。洪水の頻発地帯でしたので、洪水が起こらないように願って配置された特別な土器の可能性があります

溝跡(SD116)の底面から木製品が出土しました。柄杓(ひしゃく)の水などを汲む器の部分だと思われます。

3区の南側に位置する溝状遺構です。掘り下げ段階なので深さは不明ですが、堀跡の可能性があります。内耳土鍋の破片がまとまって出土しています。

堀跡周辺からは、火を受けた石組みと貼床が検出されました。土の堆積から堀跡よりも新しい遺構で、かまど跡の可能性があります。

古墳時代の川跡(SG1048)掘ったところ、北側に遺物が集中して出土しました。川の流れによって、遺物が溜まりやすい場所だったことが考えられます。

川跡(SG1048)から出土した土師器の甕です。

先週から調査を行っている井戸跡を掘り終えました。冷たい水が今も沸いてきます。

ST20001竪穴住居跡精査作業 古墳時代の竪穴住居跡の床面を少しずつ下げ、床面の施設を検出しています。

ST20001出土土師器 古墳時代の土師器です。鉢でしょうか。

ST20001出土須恵器 古墳時代の須恵器が出土しました。蓋のようです。

A区と呼んでいる調査区を完掘しました。たくさんの縄文土器や石器が出土しました。

住居跡と考えられる遺構を掘り下げた所、中央から土器が出土しました。立てられた状態で埋められています。

大きな溝跡からは昨年度と同様に白い火山灰が出てきました。

火山灰が出た溝跡からは硯が出ています。文字を書ける人が付近にいたことを示すものでしょう。

浅い溝が数条検出されました
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research