4区の大溝跡から出土した遺物の状況です。土層観察用のベルトを掘り下げると、内耳土鍋や石臼の破片が出土しました。
西側に伸びる大溝跡は、掘り起こされて上面が壊されています。トレンチを設定して確認すると、下層では大溝跡が良好に残っていました。
前の写真の下層で確認できた内耳土鍋の破片です。
下屋敷遺跡では、先行して調査する範囲(1区北)にかかる遺構の完掘が終了しました。写真中央部には、井戸跡が2基、浅い溝跡が確認されています。
前の写真の井戸跡(SE6)の完掘状況です。井戸を構成している枠組みが良好に残っていました。また、底面からは曲物が出土しました。
井戸跡から出土した曲物です。大きさは10cm程で柄杓(ひしゃく)の器にあたる部分だと思われます。
横板を組み合わせて井戸の断面写真です。中から捨てられた井戸枠の板材が出てきました。
同じ井戸を完掘した状況です。井戸枠の高さを調整するために、角に石を置いていることが分かりました。
写真撮影のため、井戸の周りをきれいに掃除しています。
来週の現地説明会のために、遺跡の中を掃除しているところです。来ていただく皆様に、気持ちよく見学してもらえるように頑張っています。
深鉢が出土しました。縄目が綺麗に観察出来ます。
先ほどの土器を取り上げている様子です。傷をつけない様に慎重に作業を進めています。
遺物が溝跡になだれ込むような状態で出てきました。写真右側の白いものは火山灰です。
木組みの遺構が出てきました。木棺墓の木材の組み方に類似しております。
谷部分の掘り下げを行いました。現在の地形の段々畑とは異なった段差が見つかりました。
大きな段差の中に階段状の小さな段も見られます。
谷部分の土の堆積した様子を調べました。徐々に谷が埋まって言った様子がわかります。
斜面部分のトレンチ調査の様子です。耕作土のような黒い土が厚く堆積し、整地の跡は見られませんでした。
寒河江中央地区農免農道整備事業の概要はこちらからどうぞ。
中世の柱穴から礎板が出土しました。今回見つかったものは薄さ数ミリから20cm近いものまで様々でした。
竹製と見られる桶のタガが見つかりました。井戸跡と見られる遺構からの出土です。
桶のタガの取り上げの様子です。崩れやすい遺物の取り上げ方法を工夫しています
今週から天矢場遺跡後期調査が始まりました。2台の重機で表土を除去していきます。
D区の遺構を検出していきます。
遺構を保護するために、調査区全面をシートで覆いました。
シートを外した調査区の全景写真です。掘り下げは全て終了しました。
10月3日にはラジコンヘリコプターを飛ばして、空中写真撮影を実施しました。
10月4日は報道機関へ調査内容の事前公開を行いました。
4区北側の大溝跡は、土層観察用のベルトを残し、ほぼ掘り下げが完了しました。記録作業後にベルトの掘り下げに入ります。
大溝跡のベルトを掘り下げていくと、覆土の上面から下駄や刀の鍔(つば)が出土しました。
前の写真で出土した刀の鍔(つば)(RM164)です。直径5cm程で、透かしや彫刻等の装飾はみられませんでした。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research