溝跡を掘りきりました。
炭が擂鉢状に検出されました。須恵器のかけらが出ており、これには何かの文字が書かれていました。
文字がはっきりと見てとれる資料です。「矢」「作」とも読めるようですが、「矢」に見える文字は別な文字にも見て取れます。文字の解読は整理作業の際の課題の一つとなります。
午前中の雨が上がった午後、水はけの良い場所を選んで遺構の掘り下げを行いました。
狭い調査区、お互いにぶつからないよう気をつけながら作業します。
石や焼土が出土した大型の遺構です。大きな石がまとまっている所や、底面に石が敷き詰められたようなところ、土と石を一緒に投げ入れられたような所など、場所によって石の状況が異なっています。
上の遺構から出土した青磁のお碗です。外側に雷文(四角い渦巻き模様)が施されています。15世紀後半頃と考えられます。
今週は柱穴の調査が中心となりました。ほとんどの柱穴は腐ったり抜かれたりして柱は残ってないのですが、いくつか柱が残っているものがあります。
今週調査した井戸跡です。井戸の底にはしっかりと曲物が残っていました。井戸を閉鎖したことを示す様に大きな石が数個入っていました。
遺構にさしている箸は「この遺構の図面をとってください」というサインです。
河川跡から木製品が出土しました(土層観察用アゼの部分)。何点あるか分かりますか。
出土した木製品を取りあげています。壊れやすいので、慎重に作業をします。
川前2遺跡ではクルミの最盛期を迎えています。いつも休憩に利用しているクルミの木からも、沢山の実が落下しています。拾った実は出前授業など、これからのセンターの様々な活動に利用される予定です。
古墳時代前期(4世紀前半)の住居跡の完掘状況です。4本の柱穴と炉跡が検出されました。
今週も古墳時代前期の土器(調査区中央付近)が多数出土しました。
そのアップ写真です。手前はほぼ完形の甕です。
4区の東側で確認された大溝(SD168)です。以前お伝えした3区の大溝と並行する位置にあり、出土する遺物も内耳土鍋の破片がまとまって発見されました。
前の写真の大溝から室町時代の貨幣である永楽通宝(えいらくつうほう)が出土しました
板材列をさらに掘り下げると、新たな板材が見えてきました。同じ列上と、それにほぼ直角に板材が出土しました。
現地説明会を行いました。今年度見つかった川跡や井戸跡、古墳時代の遺物包含層などの遺構と、出土した状態の遺物を見ていただきました。
台風の被害は最小限で済みましたが、やはり調査区の中には水が溜まっていました。水中ポンプで排水しているところです。
作業員さんが一生懸命に遺跡の中をきれいにした後、調査員が遺構の検出を行いました。
遺構の検出も終わり、作業員さんに組み立ててもらったタワーの上で、調査員が遺跡の全景写真を撮影しました。
岩崎遺跡の遺構検出状況の全景写真です。
塚状遺構が2基並んでいる状況です。調査区の先端に位置しているのがわかります。
上記の塚状遺構を反対側から見た様子です。断面図を取る為に分層がなされています。
細い溝が幾条も平行して出てきました。
土器の底の部分に文字が書かれています。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research