ラジコンヘリを使い、今回の調査が終了した調査区の空中写真撮影を行いました。
ラジコンヘリで撮影した写真です。
今回の調査区は、南北に約170mと、縦に長い調査区で、主な遺構としては、竪穴住居4棟、掘立柱建物跡2棟が検出されました。
空中写真撮影が終了後、新たな調査区の発掘調査を開始しました。
先週まで調査していた場所に隣接する場所です。
今週は、調査区周辺の除草やフェンスの設置といった環境整備を行い、重機を用いた表土の除去も行いました。
表土除去中に出土した遺物、石斧です。
山形県内での出土は大変珍しいそうです。
同様に出土した、石べらと考えられる遺物です。
先週に引き続き、調査区(3区)の土坑(SK53)の掘り下げを行いました。
完形の土師器坏(はじきつき)が出土しました。
調査区(4区)の溝(SD60)の掘り下げを開始しました。
溝(SD60)を掘り下げたところ、焼けた石と土師器片(はじきへん)が複数出土しています。
ようやく重機械による掘り下げが終わりました。
遺構や遺物が見つかる場所にブルーシートを敷いて保護しています。
白い火山灰が見つかっています。
火山灰は、十和田火山が噴火した際(西暦915年)のものだと考えています。
噴火した時代の土器も一緒に見つかっています。
A区溝跡の断面写真を撮る様子です。
日差しが強い時は、ベニヤ板などを立てて、一面影で覆うようにします。
B区の遺構精査を本格的に開始しました。
断面の様子を知るために、半分ずつ慎重に掘っていきます。
今週も梅雨らしくない晴天でした。作業も順調に進んでいます。
調査区の北から南に流れる河川跡に沿って、土師器・須恵器等の遺物が大量に出土しています。
古代の人々によって廃棄された物でしょうか。
勾玉の未成品も見つかりました。
大きさは5円硬貨と比較して見てください。
両面には穴を開けようとした痕跡がありますが、貫通していません。
先週に引き続き、トレンチを掘りました。
新しい時期に埋め戻された土の下に、褐色の砂層が現れました。
D-1区の遺構の精査(掘り下げ)は、東部から西部へと順調に進んでいます。
東部では遺構平面図作成など、記録作業に入っています。
C-1区では、検出した遺構の精査を開始しました。
土の色を見ながら、慎重に掘り下げていきます。
C-1区で検出された直径約3mの土坑(穴)です。
掘り下げると、その中央部に30~50cm大の石が円形に並んでいるのが見つかりました。
先週に引き続き、壁(ベルト)部分掘り進めました。
写真は掘った土を堀の外へ運び出しているところです。
堀跡に設定したベルトを掘り進めているところです。
堀の覆土から、アワビと思われる貝類も出土しました。
すでにカルシウムが粉末化しており、丁寧に持ち上げないと壊れてしまいます。
掘立柱建物跡の柱穴を半分に掘っているところです。
今回の調査区において、掘立柱建物跡は、先日お伝えした土器が出土した柱穴群とともに、2棟確認されました。
雨の中、竪穴住居跡の掘り下げを行いました。
十字にベルトを残し、4つの区画に分け、土層を観察しながら掘り下げていきます。
竪穴住居跡の完掘後の写真です。
南東部(写真左上)から土器がまとまって出土しました。
石組や焼土が見つかり、その場所にどうやらかまどがあったようです。
建物の年代は、一緒に出土した土器の形状から、奈良・平安時代のようです。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research