「2012(H24)年度」カテゴリーアーカイブ

森の原遺跡3次(9月10日~14日)


森の原遺跡第3次調査の成果を、一般の方がたにお伝えするために、
現地で調査説明会を行いました。
遺跡に興味を持った地元の方などが、説明会に来てくださいました。


2区の南側の遺物集中部付近で、さらに遺物が出てこないか確かめるために、
周囲をさらに5cm程度掘り下げました。
その結果、十数点の石器や土器片が出土しました。


最終日は、器材をトラックへ積み込み、センターへと運びました。
森の原遺跡の第3次発掘調査も、今週で終了になりました。


期間中、ずっと暑い中での調査でしたが、無事に調査を終えることができました。
これからは、センター内で調査成果を整理する作業に移ります。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(9月10日~14日)


県B区南側の調査風景です。
B区南側からは多数の柱穴群と川跡が検出されましたが、
建物を組めそうな柱穴は確認できませんでした。


県C区の遺構検出写真です。
C区からは、少数の柱穴と川跡(写真手前)が検出されました。
今後、検出された遺構を掘り下げていきます。


今週は、B区で調査区の場所を示すグリッド(格子点)杭の打設も行いました。
調査担当者があらかじめ設定した座標点を、トータルステーションという測量機械を用いて測量し、
決められた場所に杭を打っていきます。


蝉田遺跡(9月10日~14日)


SG6河川跡を掘り下げています。
約1.5m掘り下げていますが、底はまだ確認できません。とても深そうです。


大きな土坑(SK11)の精査も行っています。
白い火山灰や炭、また、平安時代の土器も見つかっています。


SK11から出土した赤焼土器壺の破片(体部)資料です。
斜め上から穴(直径約5mm)があけられています。
この穴は何のためにあけられたのでしょうか?


こちらも赤焼土器壺の破片(底部)資料で、上で紹介した資料と接合関係にあります。
写真ではわかりづらいですが、高台(脚)と、串のようなもので線描きされたような痕跡も確認できます。


八反遺跡2次(9月10日~14日)


A区南北にのびる溝跡の精査を引き続き行っています。
先週と比べると、だいぶ深くなってきました。


溝跡から、台形状の紡錘車が出土しました。
石ではなく、土を焼いて作られているようです。


ひとたび強い雨が降ると、あっという間に溝跡に水がたまってしまいます。
バケツリレーで水を出しています。


蔵増宮田遺跡(9月10日~14日)


広く深い河跡(SG02)の調査も終盤に差し掛かってきました。
下層から出土した木製品の全景撮影の準備をはじめます。
写真は南側から集中して出土した木材を清掃しているところです。


河跡(SG02)下層の全景です。
大木にせき止められた木製品や流木が、重なりあうように出土していることがわかります。


森の原遺跡3次(9月3日~7日)


2区の北側にある河川跡から、915年に十和田火山が噴火した際に降ってきたと考えられる
火山灰が出てきました。


火山灰が降り積もった河川跡で、火山灰層の直下から、
平安時代のものと思われる土師器のカケラが出てきました。


今週は、調査区全体の空中撮影を行うため、2つの調査区の清掃を行いました。


調査区全体の空撮を行いました。
発掘調査は、まもなく終了です。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(9月3日~7日)


今週から、県B区に加え、県C区の調査も開始しました。
県C区は面積が小さいため、重機は用いず、手掘りで表土の掘削を行います。
まだ暑い日が続くため、熱中症には十分注意し、表土の掘削作業を開始しました。


また、今週は、国19区で検出した竪穴住居の完掘状況の写真撮影を行いました。
建物の四方から柱跡が検出され、カマド跡が2基見つかりました。
この住居は、出土した土器の形態から、古墳時代の建物跡と推測できます。