表土除去が約半分終わりました。
あと半月同じ作業が続きそうです。
幅約3mで東西方向に流れる溝が見つかりました。
溝の上面から平安時代頃と思われる土器も見つかっています。
調査区内に溜まった水の排水作業を行っています。
地形の低い箇所に水中ポンプとホースを設置し排水します。
これからの雨季が心配です。
6月4日から蔵増宮田遺跡の発掘調査が始まりました。
初日は開会式やオリエンテーションを行いました。
本格的な調査を開始する前に、調査区周辺に縄を張る等、安全確保の為の環境整備を行います。
調査区の東側から、重機での表土掘削に入りました。
河川跡や土師器、須恵器甕(かめ)の剥片などが、徐々に見つかっています。
調査区の東端にあるD区の遺構の平面図を作っています。
梅雨に入る前ですが、日差しが夏のように暑いです。
D区の作業風景です。
遺構を掘る作業と、測量しながら図面を作成する作業です。
仕事は順調にはかどっています。
D区から約150m西にあるB区の作業風景です。
手作業で遺構を慎重に掘っています。大きな溝がでてきました。
堀跡の地表面から約1メートル50センチぐらいの高さでは、炭化物と木製品が広がる層が確認されました。
排水をしながらの作業となります。
汲んでもすぐ水が湧き出てきます。
堀跡からは漆器の椀や下駄、建物の部材などが多く出土します。
写真は完形で出土した漆器の椀です。
今週は調査区の草を刈るところから始まりました。
草の下から少しずつ地形が分かるようになっています。
発掘前にどのような場所だったかを記録する写真を撮ります。
これはローリングタワーを建てているところです。
ローリングタワーに登って写真を撮っています。
強風のため、カメラが揺れないように注意します。
今週は、不安定な天気からのスタートでした。
写真は調査区(3区)の面整理の様子です。
調査区(4区)の壁切りの様子です。
角スコップ等を使って、作業を進めていきます。
調査区(4区)から、土師器(はじき)片の底部が出土しました。
バックホウを使って、表土を掘り下げています。
田圃の粘土を掘り下げたところに遺跡が眠っているようです。
表土を掘り下げたところで、ジョレンを使って土を削っています。
田圃の粘土を削るのはとても大変です。
調査区の隅で、平安時代頃と思われる土器の破片がたくさんみつかりました。
みつかった場所に箸をさして目印にしています。
ジョレンで土を削り、土色の違いを元に遺構を検出します。
柱穴や溝跡などさまざまな遺構が見つかりました。
検出した遺構の精査作業を行っています。
土の色や質の違いを確かめながら掘り下げていきます。
遺構配置図の作成も進めています。
平板測量という方法で作成しています。
調査区に雨水がたまると、思うように調査を進めることができません。
水が抜ける道を作ることが必要です。
調査B区(北側)の調査を本格的に始めました。
トータルステーションという測量機器を使いながら、グリッド(格子点)を設定しています。
B区の遺構検出状況の一部です。
土色の変化や遺物の有無等から遺構と思われる部分を判断していきます。
溝跡、土坑等、大小様々な遺構と思われるものが検出されました。
ひたすら堀跡を掘り進めていく作業が続きます。
堀跡の堆積層上層からは大量の幕末から近現代遺物が出土しています。
写真は一日で出土した遺物です。
1日金曜日の午前中、調査区の上を彩雲が包みました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research