
大量に遺物が出土した溝跡の遺物取り上げが終了しました。
一段深く掘りくぼめられた部分の周囲に杭の痕跡が見つかりました。

斜面部にある火山灰の堆積する土坑を掘り下げています。
他の遺構と同様に十和田火山の火山灰と考えられます。

安定しない空模様が続きますが、
ビーチパラソルで測量機器を保護しながら調査を行なっています。

先週お伝えした竪穴住居跡のカマド跡付近の遺物出土状況です。
どうやら土師器の甕(かめ)が複数個体あるようです。

遺物の出土状況を含めて
竪穴住居跡全体の平面図を作成しています。

11月13日(土)、西谷地b遺跡と合同で調査説明会を行いました。
地元の方や考古学ファンの方々に調査の成果を見ていただきました。
みなさん熱心に調査担当者の話に耳を傾けていました。
清水遺跡(2)と東熊野苗畑遺跡の発掘調査説明会を
開催します。
ぜひ、数多くの皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
発掘調査説明会案内チラシ(PDF 271KB)
案内用地図(PDF 89KB)

清水遺跡(2):遺物出土状況

東熊野苗畑遺跡:遺物出土状況
調査遺跡:清水遺跡(2)・東熊野苗畑遺跡(しずいせき(2)・ひがしくまのなえはたけいせき)
日時:平成22年11月21日(日) 午後2時~午後3時30分
場所:村山市大字清水
地図を表示する
お願い::自家用車・自転車・バイクで来場される方は、誘導に従って駐車・駐輪してください。
清水遺跡(2)の説明を行った後に、希望者のみワゴン車に分乗して、あらためて東熊野苗畑遺跡に移動して、説明を行います。

今週の前半は雨に悩まされました。
調査区の約3分の2が水没しました。
ポンプを増やし、安全対策を施したうえで大型発電機に接続し、
常時排水を行うことにしました。

雨がやんだほんの一瞬、調査区の上空に虹が出現しました。
雨で作業が進まない中、調査担当者にとって、しばしの休息となりました。

週の後半、なんとか遺構の精査に入ることができました。
土色の変化を見ながら、慎重に掘り下げていきます。

降雨による調査の遅れを取り戻すべく、懸命に作業をしています。
役割を分担して、遺構の掘り下げや図面作成などを並行して行っています。

遺構の断面を調べるために、半分だけ掘り下げた状態です。
黄色の明示板で標識された釘の頭の位置が、遺構断面図を作成する際の基準点となります。

夕方にふと東の空を見ると大きな虹がかかっていました。
今回の調査が、遠い過去の文化を現代に伝える虹の架け橋となることを願いながら、
一日の作業を終えました。

11月に入り冷たい風が体にしみいるようになってきました。
調査区から見える葉山も雪化粧しはじめました。
防寒対策をきっちり行い、作業にのぞみます。

写真等の記録をとるために、遺構をきれいにする作業も忙しくなってきました。
色々な道具を駆使してきれいに掃除をしていきます。

柱穴と思われる遺構です。
調査区の北側では同じような柱穴がいくつか確認されました。

引き続き河川跡を掘り下げていきました。
木や木の実などがたくさん出土しました。

遺跡の広がりを調べるために、調査区より西側に6か所のトレンチを設けて、
掘り下げを行いました。

調査区の南側を拡張したおかげで、これまで一部分しか確認できなかった住居跡(ST10)は、
全体の規模がわかるようになりました。

拡張区南西側では、須恵器の破片がまとまって出土しました。
大きな甕の肩部にあたります。

測量器を2台使って、一気に測量図の作成を行いました。

順次、河川跡の掘り下げを進めていきます。
水、泥、砂、残存した流木との闘いですが、
ときおり顔を出す土器の破片や石器が、
苦労を和ませてくれます。

発掘調査事務所の駐車場から、
きれいな虹が見えました。

平安時代の竪穴住居跡です。
柱の跡、カマドの跡もきれいに残っていました。

カマド跡です。
上の部分は壊れています。
赤く見える土は、焼けてしまった土です。

発掘調査はいよいよ佳境に入ってきました。
調査区内には竪穴住居跡がたくさん見つかっています。
カマド跡の周りなどは特に慎重に調査を進めています。

大型の遺構の掘り下げを始めました。
竪穴住居跡が何棟か重なっているようです。

こちらの竪穴住居跡はほぼ精査が終了しました。
一辺5m程の竪穴住居跡です。

調査もいよいよ終盤です。
掘り下げと記録を並行して進めていきます。

調査区西側の様子です。
所々に見える黒色のシミのようなところが、
遺構だと思われます。

遺構の掘り下げを行いました。

遺構から土器が見つかりました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research