「発掘調査速報」カテゴリーアーカイブ

川前2遺跡第4次(5月26日~5月30日)

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先週に引き続き、重機を使用して表土を取り除く作業を行いました。今週は竪穴住居の跡と思われる遺構が見つかりました。白線で四角に囲われた部分が住居の跡です。

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赤色に塗られた古墳時代の壺が出土しました。出土した時が最も鮮やかに見えます。


上の寺遺跡(5月19日~5月23日)

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写真左上のサクランボがある部分は、自然地形の尾根を削りだして土塁のようになっています。
この土塁にほぼ並行して幅2mほどの大きな溝が見つかりました。

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溝の一番上の層は大小の石がまとまっている部分があります。
溝を埋めるときに石を投げ込んでいたようです。

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石のそばから中国産の磁器の皿が出土しました。
底の形が碁石を入れる容器に似ていることから、碁笥(ごけ)底の皿と呼ばれています。
遺物の年代から、16世紀頃にこの溝が埋まったことがわかりました。


下大曽根遺跡(5月19日~5月23日)

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表土除去の後におこなわれる「面整理」と呼ばれる工程です。便利クワという道具を使って、地面を平らに薄く削り、建物の柱穴など当時の生活の痕跡を探っていきます。

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調査区北端では、赤線の範囲で遺物が数点確認されました。今後の調査でどのような結果が出るか楽しみです。

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遺跡や出土した遺物の位置を正確に記録するため、基準となる杭を10m四方に打っているところです。


川前2遺跡(5月19日~5月23日)

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今週は重機で表土を取り除く作業を行いました。これはその後、土の断面を削っている様子です。中間の黒い土が多く入っている層が、1次と2次で調査した奈良~平安時代、今回調査する古墳時代の層は一番下のやや濃い茶色の層です。

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遺物がいくつか出土しはじめました。ほとんどが土の中にまだ埋まっているのでどんな土器なのかわかりませんが、取り上げるのが楽しみです


下大曽根遺跡(5月12日~5月16日)

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発掘調査が5月12日から始まりました。まずは、発掘調査の拠点となる現場事務所の環境整備を行いました。

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写真中央が下大曽根遺跡になります。調査区は南北に長く伸びており、面積が約6000㎡と広範囲です。遺跡からは、出羽富士とも呼ばれる鳥海山が青空に映えているのが見られました。

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土色の変化や土質の違いに注意しながら、遺構の検出面まで、重機を使って表土を剥ぎ取ります。