「発掘調査速報」カテゴリーアーカイブ

興屋川原遺跡第3次(5月15日〜5月19日)


昨年度の排土除去が終わり、調査区の西側から遺構検出のための面削り作業を始めました。


昨年、積雪のため調査を中断せざるを得なかった建物跡を再検出しました。2間×3間の掘立柱建物跡が2棟です。柱根も残っており、乾燥防止にポリ袋で覆っています。

 


天王遺跡(5月10日〜5月12日)


天王(てんのう)遺跡の調査が始まりました。当センター流の鍬入れ式で作業の安全を祈ります。


調査区の周囲に溝を掘り、遺構の見つかる深さを確認しています。


調査区から約300m離れたところに大きな板碑がありました。高さ4.12m、県内2番目の大きさです。文和三年(1354)に立てられたものです。
周囲の集落は、この板碑にちなんで大仏(おぼとけ)と呼ばれています。


興屋川原遺跡第3次(5月8日〜5月12日)


調査区の西部は水没していたため、最初の作業は自然流下を狙った排水路の掘削となりました。


昨年12月下旬の積雪の中での調査で置かれたままとなっていた排土を除去し、昨年度の調査面を再検出する作業中です。今週一杯でほぼ終了しました。


行司免遺跡第3次(5月8日〜5月12日)


昨年、炭が見えていてぼんやりと黒かった箇所を削ってみたところ木材も発見されました。
近日中に精査を行い、これが何であるかを調べます。


ピット(穴)を断ち割ってみたところ、中に土器が埋まっていました。出土状況は、平安時代の地鎮祭の跡とよく似ています。


鉄製品も出土しました。昨年度の調査では平安時代の鉄製品は出ておらず、この遺跡では初の出土となります。