12月15日(日)、村山市の甑葉プラザにて発掘調査速報会が開催されました。
大雪の中、約130名の方々が来場してくださいました。

今年度調査した遺跡のうち、八反遺跡・松橋遺跡・山形城三の丸跡13次の
3件について報告が行われました。

展示スペースでは、全遺跡の出土遺物が展示されました。
皆さんギリギリまで顔を近づけて、熱心に見入っていました。

出土したばかりの遺物たちです。
これからの整理作業の中で、どんな歴史を物語るのでしょうか?
またセンター設立20周年を記念した講演会も同日行われました。

山形大学名誉教授の阿子島功先生より
「防災と災害考古学」というテーマでお話しいただきました。

遺跡から発見された昔の災害の痕跡から、
未来におきる災害の可能性を知るという貴重なお話に、
参加者は真剣に耳を傾けていたようでした。

SK115土坑を完掘しました。
深さ1.5mを超える遺構でした。
底からは、完形の土師器も出土しました。

調査で使用した機材は、トラックに載せ上山に戻ります。

29日に調査を終了しました。
半年以上の調査、お疲れ様でした。
作業員さん、関係機関の皆様、お世話になりました。

このラジコンヘリで空から調査区全体を撮影します。

空から見た調査区の様子です。
遺跡の様子が露わになるまで、連日の重労働が続きました。

馳上6次調査の調査員・作業員です。
11月という苛酷な条件下でしたが、何とか調査を終えることができました。

冬に近づき、天候も変わりやすくなっています。
午前中はガスがかかって、周辺は真っ白です。

SK115土坑の調査を進めています。
黒い土を掘り下げると、約10cmの深さで遺構の底が確認されました。
遺物も見つかっています。

SK115土坑から見つかった土師器坏です。
比較的全体の形がわかる資料です。

隣地で重機が稼働していて危険なため、
安全対策としてヘルメット着用で作業しています。

だいぶたくさんの柱穴を掘りました。

このように小さい柱穴を深く掘るのは本当に大変な作業です。
平成25年12月15日(日)に今年度当センターが発掘した成果を発表する
発掘調査速報会を行います。

チラシ(PDF)
当日はスライドを使用した調査成果の発表と
遺跡から出土した遺物の展示を行います。
入場は無料です。

八反遺跡から出土した埋納銭も展示します。
発表予定遺跡
・松橋遺跡(平安時代:村山市)
・八反遺跡(平安時代・中世:東根市)
・山形城三の丸跡(近世:山形市)
また、センター設立20周年を記念した講演
『防災と災害考古学:阿子島功(山形大学名誉教授)』も
行われます。
ぜひ皆様足をお運びください。
日時:平成25年12月15日(日) 12:30~15:20(開場12:00)
会場:甑葉プラザ(村山市総合文化複合施設)[地図]
共催:村山市教育委員会
主催・問い合わせ先
公益財団法人 山形県埋蔵文化財センター
TEL:023-672-5301(代)
FAX:023-672-5586
mail:yac@yamagatamaibun.or.jp

週前半、積雪のため調査区はもちろん周辺、真っ白です。

SK115土坑の精査を進めています。
白い土はごく僅かの薄さ(厚さ約1cm)で堆積し、すぐ黒い土が確認されました。

ラジコンヘリを飛ばし、上空から調査区全体を撮影しました。
この写真は東側から撮影したもので、奥には浮沼集落が存在します。

今週、米沢でも初雪となり、雪が舞う中の作業になりました。

初雪の翌日は雪かき作業から始まりました。
雨のときの水とりよりも大変です。

高さを測量しているところです。

SK115土坑。黒い土を掘ると、白い土が一面に堆積しているのがわかりました。
さらに下には黒い土が堆積しているようです。

SK141土坑。
掘り進めると、土師器や須恵器などの平安時代の土器片が多数みつかりました。

磨製石斧(ませいせきふ)が見つかりました。
全体がキレイに磨かれています。
本資料は、刃部(写真右側)が壊れています。

図面を作成している様子です。

調査員が写真撮影を行っています。

雨が降ったときは、ブルーシートの水とり作業から始まります
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research