東北芸術工科大学文化財保存修復研究センターと当センター共催で企画展示を実施しております。
1. 期日 平成19年8月1日(火)~8月10日(金) 10:00~17:00
2. 場所 東北芸術工科大学保存修復研究センター 4階展示室 入場無料
3. 内容 ・埋蔵文化財センターの仕事 (発掘作業・整理作業)
・古代食器の移り変わり
・山形県内出土古代瓦の研究
・木製品の保存処理
4. ギャラリートーク 「遺跡を掘ること、遺すこと」
日時 8月5日(日) 13:30~15:00
場所 東北芸術工科大学保存修復研究センター 4階展示室
解説 東北芸術工科大学保存修復研究センター 北野博司准教授
(財)山形県埋蔵文化財センター 伊藤邦弘専門調査研究員
〃 渡辺淑恵
より大きな地図で 東北芸術工科大学文化財修復センター を表示
D区の下段の平場の遺構がほぼ掘り上がりました。柱穴と考えられる遺構が多く見つかっています。
慈恩寺の北東にある箕輪という集落に続く道です。「箕輪道(みのわみち)」と呼ばれています。
調査事務所から調査区まではこの道を数分かけて歩いていきます。
今回の調査原因となった農道は、この箕輪道にほぼ沿った形で建設されます。
小礫が混じった穴の中央部に黒い正方形が確認できます。これは井戸の跡と考えられます。
井戸跡を掘り下げると、中世の甕のかけらや石などが出土しました。
平安時代の須恵器の坏です。全体の形が、ほぼ確認できる状況で出土しました。
井戸跡の底から曲げ物が出土しました。このようにして図面をとっているのですが、湧いてくる水を汲みながらの作業です。
調査区脇に張ってあるロープにツバメのひなが来ました。親鳥からえさをもらっている様です。
調査も終盤に入りましたが、梅雨はまだ明けてくれません。24日には調査説明会を行います。どうか晴れますように。
今週から調査開始です。表土除去にそなえて、調査区を設定し線掘りをしました。
調査区中央を横断する河川跡(SG1)です。手前の川幅は狭く、底面はV字形となっていますが、須川に向かって川幅が広がっています。
古墳時代の住居跡(ST3)の土坑内から、高坏が出土しました。
南側に位置する4区の表土除去の様子です。今回の調査で最も範囲が広い調査区で、今後どんなものが出るか楽しみです。
今週から西側の2区から東側に位置する3区の調査に入りました。面整理や排水のために外周に沿って溝掘りを行ないました。
先週の続きで川の跡(SG772)を掘っています。この川の跡の下には、別の時代に流れていたと考えられる、さらに大きな川の跡が検出されています。土の変化に注意しながら慎重に掘り下げています。
川の跡(SG772)からは須恵器が数点出土しています。この須恵器の破片には、墨で「中」という字が書かれていました。
川の跡(SG772)を完掘しました。
A区は低湿地であるため、木製品の保存状態が良いようです。平安時代の斎串(ゆぐし)が出土しました。他に曲げ物の底板や、木材片も出土しています。
A区で検出された溝跡です。覆土に十和田aと推測される灰白色火山灰が混入していることや、出土遺物から、10世紀前半頃の溝跡と見られます。
鋤簾(ジョレン)による面整理。今週から面整理作業に入りました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research