
4区内の抜根作業の様子です。地面を壊さないために人力による作業です。無数に枝分かれしている根っこの切断と、暑さに作業員さんは悪戦苦闘しています。

4区から出土した内耳土鍋の破片です。内側に耳の様な取手がついている鍋で、米沢市周辺で多く確認されています。

771号河川跡を掘っているところです。皆、同じ厚さで少しずつ掘っていきます。

76号土坑から出土した須恵器の坏です。形や色合いから、すべて同一個体の破片と考えられます。

A区遺構検出状況。A区では平安時代の溝跡や柱穴が検出されました。

A区遺構配置図作成作業。平板で遺構を測量をして配置図を作成します。

C区遺構ライン引き。石灰を水で溶かしたもので遺構のラインを引きます。

C区ST2001竪穴住居跡。古墳時代の竪穴住居跡が1棟検出されました。

土色が変化している箇所の掘り下げを行っています。どういった遺構なのかこれから調べていきます。

平面図を作成している様子です。遺構の位置や形を図面に落としていきます。

炭や遺物が集中した箇所を下げたところ、丸い穴が出てきました。楕円形の石や土器が見られます。このような穴は、もう一箇所あります。

1枚目とは別の炭が集中する穴のアップです。この遺構の上は炭混じりの黒土であって、木の形が分かるほどの大きさではありませんでした。

この小さな穴もまた先の写真と同様の地区から検出されました。この種の丸い穴は何箇所も出ており、たいてい土器のかけらが混じっています。
東北芸術工科大学文化財保存修復研究センターと当センター共催で企画展示を実施しております。
1. 期日 平成19年8月1日(火)~8月10日(金) 10:00~17:00
2. 場所 東北芸術工科大学保存修復研究センター 4階展示室 入場無料
3. 内容 ・埋蔵文化財センターの仕事 (発掘作業・整理作業)
・古代食器の移り変わり
・山形県内出土古代瓦の研究
・木製品の保存処理
4. ギャラリートーク 「遺跡を掘ること、遺すこと」
日時 8月5日(日) 13:30~15:00
場所 東北芸術工科大学保存修復研究センター 4階展示室
解説 東北芸術工科大学保存修復研究センター 北野博司准教授
(財)山形県埋蔵文化財センター 伊藤邦弘専門調査研究員
〃 渡辺淑恵
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D区の下段の平場の遺構がほぼ掘り上がりました。柱穴と考えられる遺構が多く見つかっています。

慈恩寺の北東にある箕輪という集落に続く道です。「箕輪道(みのわみち)」と呼ばれています。
調査事務所から調査区まではこの道を数分かけて歩いていきます。
今回の調査原因となった農道は、この箕輪道にほぼ沿った形で建設されます。

小礫が混じった穴の中央部に黒い正方形が確認できます。これは井戸の跡と考えられます。

井戸跡を掘り下げると、中世の甕のかけらや石などが出土しました。

平安時代の須恵器の坏です。全体の形が、ほぼ確認できる状況で出土しました。

井戸跡の底から曲げ物が出土しました。このようにして図面をとっているのですが、湧いてくる水を汲みながらの作業です。

調査区脇に張ってあるロープにツバメのひなが来ました。親鳥からえさをもらっている様です。

調査も終盤に入りましたが、梅雨はまだ明けてくれません。24日には調査説明会を行います。どうか晴れますように。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research