南田遺跡(11月6日〜11月10日)


雨の日に遺物の洗浄を行いました。遺物を傷つけないよう気を付けて土を落としていきます。綺麗になった遺物を見て作業員さんもとても満足そうでした。


河川跡から遺物が出土し始めました。これからどんな遺物が出土してくるかとても楽しみです


加藤屋敷遺跡(11月6日〜11月10日)


先週に引き続き、E区の川跡を掘り下げています。川の幅は4m〜7mあります。


川跡からは、完全な形の土師器・須恵器が、さらに数点出土しました。中には、文字の書かれた土器も含まれています。


川跡から出土した、曲物(まげもの)の底の部分と思われる丸い板です。このような木製品もたくさん出土しています


上大作裏遺跡(11月6日〜11月10日)


調査区東端で拡張した範囲も掘り終えました。現況とは異なる旧来の地形が復元されました


調査が終わりに近づき、これまで使用した機材の片付けや洗浄を行いました。あとは撤収のトラックを待つばかりです。


最終日の朝も濃い霧に覆われました。この時期、米沢盆地では、晴れる日の朝にはよく霧がかかり、時には正午になってようやく晴れる日もあります。


興屋川原遺跡第3次(11月6日〜11月10日)


柱穴群は全体の掘り下げでアタリの有無を確認後、半截して底面まで下げ、断面図作成の撮影、ポイント測量を経て、完掘作業、平面図作成用の写真撮影と続きます。F区の柱穴は一部を残して完掘作業に入っています。


SB1001の新たに検出した掘り方の精査にはいりました。


下叶水遺跡(11月6日〜11月10日)


調査区完掘の空中写真
今週は、ヘリコプターを使って上空からの遺跡の写真撮影を行いました。
上空からの写真では、調査区中央を斜めに走る川跡や、その両側に柱穴や土坑などの大小の穴が密集しているのが分かります。
県内では少ない縄文時代後・晩期の集落構成が分かる点で、重要な資料となります。


これは河跡(SG1)付近の集落域を真上から撮影したものです。河跡の右側では硬い礫の地盤にもかかわらず、遺構が多く存在します。一方で左側では河跡から離れていくにつれて、遺構が少なくなっていくことが見受けられます。


矢馳A・南田・興屋川原遺跡発掘調査説明会

矢馳A・南田・興屋川原遺跡、3遺跡合同の説明会を開催します。
ぜひご参加ください。

日時 平成18年11月19日(日) 午後1時〜4時

場所 鶴岡市矢馳字下矢馳 日本海沿岸自動車道関係遺跡合同発掘事務所 地図

成果
矢馳遺跡は古墳時代から中世にかけての竪穴住居跡や掘立柱建物跡、井戸跡等が検出され、多くの土器や木製品などが出土しました。
興屋川原遺跡では古代の規模の大きな竪穴住居跡が検出されました。
南田遺跡では古墳時代と奈良時代の遺構が見つかり、奈良・平安時代の土器などが出土しました。奈良時代の前半までさかのぼると考えられる土器もあり、庄内地方で発見された奈良時代の土器では最も古い部類に入ります。

備考
今回の調査説明会は、南田遺跡の現地事務所・駐車場が狭小なため、合同発掘事務所に集合して、全体及び矢馳遺跡の説明をした後、ワゴン車に乗り合わせて各遺跡を巡って説明を行います。

問い合わせ
現場携帯 090-5356-2977
埋蔵文化財センタ- 023-672-5301


Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research