これまで見つかった遺構と同じように白い火山灰や黒い炭が混入した、
長く伸びる土坑(どこう)状の遺構(SK003)が見つかりました。
当遺跡で見つかる遺構の約1/3で、この火山灰が確認されています。
土坑SK003から、煮炊きに利用された,土師器(はじき)の甕(かめ)が見つかりました(写真は土器の内側)。
壊れた状態ですが、全体を復元できそうです(底は写真の下側)。
丁寧に取り上げてみると…
破片(土器外面)をよく観察すると、つまみのようなものがついていました。
写真はつまみを横から撮影したものです。
おそらく、同じつまみがもう一個あり、現在の鍋のように両手でつかんでいたと考えらえます。
川跡(SG02)断面の写真撮影を行った後、断面図を作成しました。
川底から出土した遺物の出土状況を撮影し、遺物番号を振りました。
綺麗な完形の土師器碗が出土しています。
出土位置を記録した後、遺物を取り上げます。
もろくなっているため、壊さないよう周囲の土を細かく取り除きながら慎重に行います。
晴天の下、調査B区のラジコンヘリによる空中写真撮影を行いました。
空から八反遺跡を見た様子です。
方角は手前が北となり、調査B区、奥、南側がA区です。
A区の遺構精査も順調に進んでいます。
今週は、大小多くの土坑跡の精査を行いました。
今週は、新たにC-2区・C-3区の遺構を検出し、精査を始めました。
C-2区には大小の土坑・柱穴や河川跡と思われる遺構が確認できます。
C-3区の東側(写真奥)には、最近まであった建築物のコンクリート基礎が深くまで残っています。
確認できる遺構の数も少ないです。
8月1日より作業員が4名増員になりました。
連日、35℃を超える猛暑の中、熱中症に注意しながら頑張っています。
西区の調査を終了し、埋戻しました。
猛暑日が続き、すっかり夏の空です。
東区の表土剥ぎを始めました。
遺構確認面の状況が気になります。
7月26日と8月2日の両日、山形市千歳コミュニティーセンターで歴史講座が行われました。
第1回目は縄文時代の勉強をしました。
縄文時代の人々がどうやって暮らしていたのか、皆さん真剣に耳を傾けています。
体験学習では「石器で野菜切り」と「火起こし体験」を行いました。
写真は火起こし真っ最中の所です。
暑い中、あきらめずに頑張って火を起こしてくれました。
第2回目は千歳地区周辺の遺跡について勉強しました。
近くの馬洗場B遺跡から出土した遺物の説明を行いました。
真っ赤な土師器に驚いていました。
「縄文クッキー作り」と「弓矢体験」を行いました。
ドングリの粉で作った縄文クッキーは「思ったよりおいしい」という評価でした。
8月11日(土)に米沢市の馳上遺跡・西谷地b遺跡で発掘調査説明会を行います。
調査では奈良・平安時代の竪穴住居跡や掘立柱建物跡や
中世のものと考えられる無数の柱穴群等が確認されました。
竪穴住居跡
現地説明会案内(PDF)
調査遺跡:馳上遺跡・西谷地b遺跡
日時:平成24年8月11日(土) 14:00~
場所:米沢市川井字道下(地図)
ぜひ足をお運びください。
『縄文体験』学習が鶴岡アートフォーラムで開催されました。
熱心にメモを取る子どもたちもいて、夏休みの自由研究のお手伝いが、少しできたのかなと思いました。
調査員から、鶴岡市内の遺跡から出た縄文土器の話を聞いたあと、
実物を手にとって模様や手触り、重さなど体感している子どもたちです。
勾玉作りです。
滑石という柔らかい石を材料にして、ひたすらけずり、そして磨きます。
希望者は好きな色もつけられます。
ピカピカの勾玉を手にして、皆さんうれしそうでした。
7月29日(日)に上山城で歴史講座を行いました。
出席された38名の方に、上山の遺跡について話しをしました。
講師は当センターの髙柳調査員(上山市出身)です。
聞きに来た方も地元の方が多く、みなさん熱心に話を聞いていました。
話を聞いた後、展示中の上山市の遺跡の遺物を見学しました。
展示は8月26日(日)まで開催中です。
西置賜の小・中学校の先生方対象の講習会が、飯豊町町民総合センター「あ~す」にて開催されました。
飯豊町や小国町の遺跡の話を中心に、
当センターで発掘調査した西置賜にある遺跡や遺物の話をしました。
最後に実習として、勾玉作りを体験しました。
限られた時間でしたが、半数以上の方々が完成品を手にされたようです。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research