
A区南北にのびる溝跡の精査を引き続き行っています。
先週と比べると、だいぶ深くなってきました。

溝跡から、台形状の紡錘車が出土しました。
石ではなく、土を焼いて作られているようです。

ひとたび強い雨が降ると、あっという間に溝跡に水がたまってしまいます。
バケツリレーで水を出しています。

柱穴状の遺構を掘っています。
掘立柱建物跡の可能性などについても検討しています。

広く深い河跡(SG02)の調査も終盤に差し掛かってきました。
下層から出土した木製品の全景撮影の準備をはじめます。
写真は南側から集中して出土した木材を清掃しているところです。

河跡(SG02)下層の全景です。
大木にせき止められた木製品や流木が、重なりあうように出土していることがわかります。

B-2区では、大きな井戸跡が見つかりました。

B-3区の遺構からは、さざえのような巻貝が出土しました。

B-3区のの北側に石組の丸い遺構が見つかりました。
炉の跡のようです。
9月22日(土)に天童市の蔵増宮田遺跡で発掘調査説明会を行います。
今回の調査では古墳時代中期の河川跡が検出され、土師器や木製品が出土しました。

河跡から出土した農耕具の鋤(すき)
説明会案内(PDF)
調査遺跡:蔵増宮田遺跡
日時:平成24年9月22日(土)13:30~15:00
場所:天童市大字蔵増宮田(地図)
ぜひ足をお運びください。
9月30日に『埋文まつり2012~のぞいてみよう!昔からのメッセージ~』を開催します。

(PDFデータ)
センターで行っている遺物の整理作業の体験ができます。
縄文人や平安貴族になって記念写真をとったり、石器作りを間近で見ることができます。
毎年大人気の勾玉作りも開催します。
また国宝になった「縄文の女神」(レプリカ)をはじめ、県内の土偶が大集合!
スタンプを集めて素敵な景品をGetしよう!

難しい土器の接合に挑戦!!

縄文人になって縄文土器と一緒に!!
チラシ(PDF)
日時:平成24年9月30日(日) 10時~16時
場所:山形県埋蔵文化財センター(地図)

2区の北側にある河川跡から、915年に十和田火山が噴火した際に降ってきたと考えられる
火山灰が出てきました。

火山灰が降り積もった河川跡で、火山灰層の直下から、
平安時代のものと思われる土師器のカケラが出てきました。

今週は、調査区全体の空中撮影を行うため、2つの調査区の清掃を行いました。

調査区全体の空撮を行いました。
発掘調査は、まもなく終了です。

今週から、県B区に加え、県C区の調査も開始しました。
県C区は面積が小さいため、重機は用いず、手掘りで表土の掘削を行います。
まだ暑い日が続くため、熱中症には十分注意し、表土の掘削作業を開始しました。

また、今週は、国19区で検出した竪穴住居の完掘状況の写真撮影を行いました。
建物の四方から柱跡が検出され、カマド跡が2基見つかりました。
この住居は、出土した土器の形態から、古墳時代の建物跡と推測できます。

頂上部から南側へ、遺物の出土したところを中心に掘り下げています。

掘り下げ中に出土した石器です。
埋まっている部分も考えると5~6cmほどです。

河川跡(SG6)の精査を行っています。
底(砂の層)から、土器や木製品などが見つかっています。

SG6から出土した木製の箆(へら)です。
一部かけていますが、大きさ・形がわかる資料です。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research