D区の溝跡や柱穴の掘り下げが完了しました。
近世のものと思われる溝跡が確認されています。
先週に続いて、西側で検出された溝跡(SD205)の掘り下げを行いました。溝跡は西側で北へ曲がって伸びています。
底面の砂層から漆器が出土しました。漆がはがれないようにまわりの土を慎重に取り除いていきます。
漆器のまわりの土を取り除いた状態です。直径9cmの皿で底に台があり、内外面に黒い漆が塗られています。
4区中央部に位置する竪穴式建物跡(ST253)です。長軸5.5m短軸3.5mで、底面からは2つの柱跡、その間からは焼土のまとまりが確認されました。
下屋敷遺跡では、今週から南側に位置する調査区の表土除去に入りました。
10月14日に調査説明会を開催しました。約70名の方がご参加くださいました。
出土した遺物も展示しました。昨年度出土した分はすでに復元しているので、全体の形が分かりやすくなっていると思います。
解体した井戸枠です。組み合わせるためのほぞがあります。各段の高さが違っており、非常に複雑な組み方をしていたようです。強度を保つためでしょうか。
貯蔵穴と考えられる遺構が見つかりました。深さは約1.3メートル程あります。
その貯蔵穴の土層断面の剥ぎ取りを行いました。薬品を断面に塗り、そこに布を貼り付けていきます。
剥ぎ取った断面の様子です。綺麗に剥ぎ取れました
斜面部のトレンチ調査の様子です。
これまで設定した6本のトレンチでもっとも長いトレンチになりました。
大型の遺構で見つかった焼土の断面です。
酸化して赤くなった部分と、還元で黒っぽくなった部分があります。
大型の遺構がほぼ掘り上がりました。
石や焼土などが多数出土したため、何度も記録を取りながらの調査でした。
天王遺跡は遺構の掘り下げをほぼ終了しました。これは遺跡の全景写真です
掘立柱建物跡や畝状の溝跡等が検出されました。
西側と北側の一部を除いて、大部分が削平されている状況でした。
10月9日に調査説明会を実施しました。多くの方々が来てくださいました。出土した遺物を説明しています。
調査した遺構について説明しています。
10月12日に発掘器材をトラックに積み込んで、調査が終了しました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research