石製の紡錘車(糸をつむぐための道具)が出土しました。
直径10cmほどで、中央に棒を通すための穴が開いています。
広い範囲に石が敷き詰められた遺構から、古銭が9枚まとまって出土しました。
石が詰め込まれた遺構から板碑(中世の供養塔)が出土しました。
この他にも同じ遺構から3点の板碑破片が出土しています。
1区の地層の重なりを調べるため、西壁に沿ってトレンチを掘りました。
その結果、1区は最上川の氾濫によって、たびたび土砂が運ばれてきていたことがわかりました。
トータルステーションという測量機器を使って、1区全体の平面図を作成しました。
竪穴住居を掘り下げていたところ、完形の土師器の坏が出土しました。
今後、出土した坏を取り上げ、土器の年代や形状(型式)の検討・分析を行っていきます。
その竪穴住居の遺物検出状況の写真です。
残念ながら、かまどの跡は削平を受けて残っていませんでしたが、
完形の坏以外には、土師器の高坏(たかつき)や甕(かめ)がつぶれた状態で出土しました。
河川跡の掘り下げを行いました。
遺物の出土が見られないため、河川の年代は不明ですが、
川底からは10~20cm程度の川原石がぎっしりと検出されました。
新たに出土した遺物です。
黄色の土中に埋まっていますので、表土で見つかった遺物より古いものと考えられます。
西側斜面です。
黒い部分が旧地形の谷です。
表土を削ると地面の色が違うのが分かります。
調査区3・4区に隣接する農道を重機により掘削をしました。
調査区(5区)の面整理を行いました。
調査区(5区)の検出写真を撮影しました。
竪穴住居、溝などが検出されました。
竪穴住居の掘り下げを開始しました。
土師器片などが出土しています。
これまで見つかった遺構と同じように白い火山灰や黒い炭が混入した、
長く伸びる土坑(どこう)状の遺構(SK003)が見つかりました。
当遺跡で見つかる遺構の約1/3で、この火山灰が確認されています。
土坑SK003から、煮炊きに利用された,土師器(はじき)の甕(かめ)が見つかりました(写真は土器の内側)。
壊れた状態ですが、全体を復元できそうです(底は写真の下側)。
丁寧に取り上げてみると…
破片(土器外面)をよく観察すると、つまみのようなものがついていました。
写真はつまみを横から撮影したものです。
おそらく、同じつまみがもう一個あり、現在の鍋のように両手でつかんでいたと考えらえます。
川跡(SG02)断面の写真撮影を行った後、断面図を作成しました。
川底から出土した遺物の出土状況を撮影し、遺物番号を振りました。
綺麗な完形の土師器碗が出土しています。
出土位置を記録した後、遺物を取り上げます。
もろくなっているため、壊さないよう周囲の土を細かく取り除きながら慎重に行います。
晴天の下、調査B区のラジコンヘリによる空中写真撮影を行いました。
空から八反遺跡を見た様子です。
方角は手前が北となり、調査B区、奥、南側がA区です。
A区の遺構精査も順調に進んでいます。
今週は、大小多くの土坑跡の精査を行いました。
今週は、新たにC-2区・C-3区の遺構を検出し、精査を始めました。
C-2区には大小の土坑・柱穴や河川跡と思われる遺構が確認できます。
C-3区の東側(写真奥)には、最近まであった建築物のコンクリート基礎が深くまで残っています。
確認できる遺構の数も少ないです。
8月1日より作業員が4名増員になりました。
連日、35℃を超える猛暑の中、熱中症に注意しながら頑張っています。
西区の調査を終了し、埋戻しました。
猛暑日が続き、すっかり夏の空です。
東区の表土剥ぎを始めました。
遺構確認面の状況が気になります。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research